Pixologic社は数々の賞を受賞するデジタル彫刻(スカルプト)ソフトウェアの最新バージョン「ZBrush 2020」をアナウンス致しました。ZBrush 2020 では、業界で圧倒的な評価を頂いているブラシシステムへの強力な機能の追加だけでなく、多数のシステム強化により、より一層デジタル彫刻の柔軟性を高めます。新しい XTractor、HistoryRecall、DecoCurveブラシが追加され、ZBrushの強力なスカルプトブラシがさらに拡張されました。加えて新しい"No Back&Forth"(前&後に戻らない)モディファイヤを使用して、ブラシストロークを前方ジェスチャーのみに制限できるようになりました。
Morph UV機能の機能を拡張し、アンラップUVした状態をZBrushで表示可能としました。さらにアンラップした状態でスカルプトおよびペイントし、元のモデルに反映する事ができます。
ZBrush 2020の新機能がデジタルスカルプトワークフローをどのように補完するかについて、アーティストMichael Pavlovichのデモをご覧ください。
UVをアンラップした状態でスカルプトおよびポリペイントを使用できるようになったため、複雑な表面に後から長く連続したストロークを簡単に適用できるようになりました。例えば、手首から脇の下を通って腰まで続く洋服の縫い目等を作成する事も簡単です。または凹凸が複雑すぎるメッシュにパターンを適用したい場合にも有用です。
複雑なサーフェスへの模様を入れる苦労も、モーフUVとスカルプト&ペイントの組わせでおさらばです!
新しいXTractorブラシは、モデルのあるディテールを別の場所で再利用するためにアルファまたはテクスチャとして変換します。モデルのキャプチャしたい部分をドラッグするだけでその部分のディテールをキャプチャできます。キャプチャされたディテールは、同じモデルの他の場所、またはブラシとして別のモデルや別のセッションでも使用できます。
一度詳細にスカルプトした後、特定部分だけやり直したり、ベーストポロジーを修正してディテールだけを元に戻したいと思ったことはありますか?ZBrush 2020ではこれが出来ます!このブラシはモデルのUndo履歴を使用しますが、ブラッシングする場所だけにUndo効果を制限します。また、ベーストポロジの違いに関係なく、あるモデルの一部から別のモデルにRedo履歴をプロジェクションする事さえできます!
HistoryRecall ブラシのデモを見るブラシカーソルの特定軸上の全範囲にディテールを適用できるようになりました。たとえば、犬の前脚と後脚に同時にボリュームを追加したり、マスクを使用せずにメッシュの離れた複数箇所の頂点を同時に移動できたりします。"Infinite Depth"オプションは、Moveブラシに限らず複数のブラシで利用できます。
ZBrush アーティスト:: Joseph DrustZBrush 2020ではZBrush内で ポリペイント または テクスチャの色相、強度、コントラスト、ガンマ、色合いをオンザフライで調整できます。
カラーによるテクスチャーとポリペイント調整機能は、全体色の調整だけでなく、特定の色を持つ領域を選択してカラー補正の適用を制限したり、カラーピッキングを使用してモデルの一部をマスクまたはマスク解除することもできます。
ZBrush2020では、新しく3Dプリントメッシュ解析機能を追加し、ZBrushから直接3Dプリントする機能を拡張し続けています。誰でも簡単に大量生産向けのモデルを準備できるようになります!
この機能では、希望する最小および最大の厚さの値を設定しボタンをクリックすると、薄い/厚い場所をポリペイントカラーで視覚的に表示します。ユーザーは色を見ながら厚い場所、薄い場所をピンポイントで調整する事ができ、調整後に再度クリックして再評価できます。3Dプリンター、CNCマシン、またはその他のラピッドプロトタイピング装置にデータを送信する前に厚さ/薄さを完全に修正できます。
新しい「ドラフト解析」および「リアルタイムドラフト解析」オプションを使用すると、金型や2軸CNC等に適したモデルを作成するためのアプローチが提供されます。カメラプレーンを使用して型やCNCで彫る方向を設定し、モデルをリアルタイムで調整して逆テーパ(逆勾配)を抑制し、正しく型から抜けるモデル、2CNCで切削できる形を生成できます。リアルタイムドラフト解析の結果は、テクスチャマップとして保存するなどの追加オプションを使用して、ポリペイントまたはマスクとしても適用できます。
ボタンをクリックするだけで、ZBrushはバウンディングボックスのサイズ、メッシュの体積および表面積を計算し表示できるようになりました。同時に穴が無いかどうか(水漏れなし)の整合性をチェックできます。これらはすべて3Dプリントに役立つだけでなく、モデルの生産時に必要とする素材の量を正確に見積もるのにも役立ちます。
ZBrushビュー上にカスタマイズ可能なワールド軸ガイドアイコン"カムビュー"を表示します。これでワールド軸に対するモデルの方向が常に認識されるようになり、XYZスペースを正確に理解できます。カムビュー内のアイコンをクリックするだけで、モデルの前面/背面、上部/下部、および左側/右側のビューを切り替えることができます。自分用に独自のカスタム・カムビューを作成したり、他のユーザーと共有したりすることもできます。
良いポーズは、素晴らしい構図の本質です。リズム、ジェスチャー、重心、バランスは良い作品制作の鍵です。
マネキンはZスフィアを使用したアーマチュアです。容易にポーズを取らせる事ができるので、キャラクターのアイデアをより簡単に探求できます。ZBrush 2020では、マネキンシステムをZoo[動物園]で拡張しました。幅広い動物のマネキンが用意され、選択する事で、単一または複数のキャラクターモデルに最適なポーズを見つけることができます。Zスフィア・マネキンを使えば簡単に複数キャラクターのいるシーン全体のベースを構想・構築できます!
2.5Dで定評のあったデコブラシが3Dになりました。モデルをスカルプト・ペイントする際に、カーブに沿ってテクスチャとアルファを引き伸ばす事ができます。
インポートまたはエクスポート時の制御が容易になり、さらに多くのフォーマットを1か所でサポートします。次のフォーマットをサポートします。
ポリペイントやテクスチャを部分的に薄く表示
No Back & Forth