Sculptrisの機能
Sculptrisは、できるだけ多くのアーティストにアクセス可能であることを目指しました。インターフェースは極めてシンプルで目的の機能が見つけやすく設計されています。初めて3Dソフトを触るユーザーでも直ぐに使い始める事ができます。
ユーザーは使っている内により深く高度な機能に気づき始めると思います。あなたの経験値が上がるにつれて、頭で想像したイメージに近づける事ができるようになります。
なおSculptrisはビューナビゲーションをユーザーが選択できるようになっています。デフォルトではZBrushと同じビューナビゲーションとして起動するようになっています。Sculptrisのオプションから旧バージョンのナビゲーション(Traditional Sculptris navigation)を選択すると、Sculptris旧バージョンのビューナビゲーションで操作する事ができます。
ダイナミック テセレーション
Sculptrisはモデルのポリゴン構造の管理からアーティストを解放します。Sculptrisは追加するディテールを表示するのに十分なトライアングル(ポリゴン密度)があるかを常に分析しており、もし無いと判断した場合ブラシする場所だけポリゴンの密度をリアルタイムに増やすでしょう。ディテールが必要な場所のみ細かく細分化されるのでメモリを無駄なく利用する事ができます。
この動的な細分化はブラシでディテールを加える事以外にも威力を発揮します。モデルの表面から一部を引っ張り出すようにしてボリュームを追加する場合にもこの動的な細分化が使用されます。これまでのスカルプトソフトで同じ事をすると既存のポリゴンが引き伸ばされるだけですが、Sculptrisでは引き伸ばされた部分にも十分な細分化が加えられて、まるで新しく粘土のパーツを追加したかのように延々とディテールを加え続ける事ができます。
動的な細分化は解像度フリーのスカルプトを実現します。最初の球体からどんな形でも引っ張り出せます。
シンプルな操作パネルだけなので、多くの機能に迷う事なくスカルプトに集中できます。
Draw(凹凸), Grab(引っ張る), Pinch(先を細める), Crease(みぞ), Flatten(平にする), Smooth(スムーズ), などシンプルを極めたブラシ構成。
細かく分割しすぎた場所もReduceブラシでトライアングルの数を削減できます。
マスキングを使ってスカルプトの影響を自在にコントロールできます。
ペイントモードに切り替える時に、Sculptrisは自動的に歪みの無いUVマップを作成します。
Sculptrisではテクスチャーに基づいたバンプマップペイントが可能です。
次のレベルを目指すなら
シンプルなインターフェースと機能に絞った Sculptris は3Dモデリングの入門に最適なツールです。Sculptrisの機能は単純で、CGソフトを初めて触る人でも簡単に使い始める事ができます。
あなたが次のレベルを目指すのであれば是非「ZBrush」を触ってみてください。Sculptrisで学んだ経験はZBrushに生かす事ができます。
より強力なスカルプト機能を持ち、高度なブラシのカスタマイズやマテリアル設定、アニメーションのレンダリングまでをカバーする「ZBrush」は、映画、ゲーム、イラスト、プロダクトデザインなどの高精度なモデリングディテールを必要する分野で業界標準として利用されています。ZBrushを使いこなす事は必ず貴方のスキルのプラスになります。
Sculptrisで作った資産は無駄になりません。ZBrushとSculptrisは相互に組み合わせて利用する事ができます。Sculptrisで作成したモデルはGoZを使って1クリックでZBrushに送信する事ができます。
Sculptris Alpha6 日本語ドキュメント
