V-RAY 7, UPDATE 4 for M&E
ひとつのアセットで、リアルタイムから最終フレームまで
Maya、Houdini、3ds Max、Blender に対応した V-Ray 7, update 4 が登場しました。同じアセットのまま、プリプロダクションからポストプロダクションまでシームレスに移行できる、パイプラインを変革するアップデートです。
DCC のビューポートから直接、最終フレーム品質のリアルタイムレンダリングを実行したり、実写スキャンした環境を 3D シーンのライティングに合わせたりできるようになりました。
大幅なレンダリング速度の最適化と、アーティストにやさしい新しいワークフローにより、思い描いた最終的なルックへこれまで以上に速く到達できます。
1. リアルタイムで世界を創る
ビューポートでのリアルタイムレンダリング

コンセプトワークやクリエイティブな試行錯誤を、Chaos Vantage によって DCC のビューポートから直接、最終フレーム品質でリアルタイムにレンダリングできます。
物理的に正確なカメラ、ライト、マテリアル、グローバルイルミネーションを含む、圧倒的なリアリズムのパストレーシング結果が、プロジェクトの開始直後から即座にフィードバックされます。
別ウィンドウも追加ツールも必要ありません。スムーズで統一されたワークフローにより、反復作業が高速化し、より確信を持ってクリエイティブな判断を下せます。同じアセットのまま、リアルタイムから最終フレームまで。
本機能は現在、Maya、Houdini、3ds Max のビューポートで利用できます。Blender 向けの Chaos Vantage Live Link は近日対応予定です。
注意:本機能は Vantage および V-Ray Collection をご契約のお客様がご利用いただけます。
2. バーチャルとリアルを融合する
Gaussian Splat のリライティング

Gaussian Splats は、メモリ効率の高い環境表現や現実のロケーション再現において大きなワークフロー改善をもたらしてきましたが、焼き込まれたライティングは常に厄介な課題でした。V-Ray はこの問題をいち早く解決し、スプラットアセットのリライティングを導入。スキャンデータのライティングをシーンへ完璧に馴染ませられるようになりました。
これまでのような回避策なしに、撮影したロケーションを 3D 世界へ自然にブレンドできます。
対応:V-Ray for 3ds Max / Maya / Houdini、および Chaos Vantage
対応予定:Blender
バーチャルプロダクションにすぐ対応 (Chaos Arena)

V-Ray のシーンは、プロジェクトを開始した瞬間からバーチャルステージで使える状態になっています。Chaos Arena はリアルとバーチャルを融合させ、真にシネマティックなリアリズムを実現。撮影中もマテリアルを完全にコントロールできます。
- リアルタイムマテリアル編集:カメラを止めることも DCC に戻ることもなく、セット上でシェーダーをライブ調整できます。
- リアルタイム被写界深度(DOF):実機カメラと同期した自然な DOF で、実写の演者とバーチャル世界を馴染ませます。
- Decal Color Corrections:リアルタイムの領域別カラーマッチングにより、現実の小道具をデジタル背景へ素早く合わせられます。
- Lens Encoder 対応:焦点距離とフォーカスについて、実機カメラとバーチャルカメラを完全に同期させ続けます。
3. より速く、より効率的にレンダリングする

ハードウェア構成を問わず、ピクセル単位まで完璧なショットを最大効率で仕上げられます。update 4 では、CPU・GPU 双方でプロダクションレンダリングとインタラクティブレンダリングが大きく高速化しました。
- ファーストピクセルまでの時間を短縮:V-Ray GPU IPR の応答性が向上し、開始が最大2倍高速になりました。
- CPU レンダリングが13%高速化:Profile-Guided Optimizations(PGO)により、CPU レンダリングで最大13%の性能向上が得られます。
- Light Cache Denoising:より短時間でクリーンで滑らかなプレビューが得られ、インタラクティブな作業体験が大幅に向上します。
- 視錐台外のディスプレイスメントテッセレーション:複雑なディスプレイスメントやサブディビジョンサーフェスを含むシーンで、メモリ使用量を削減しジオメトリのコンパイルを高速化します。
- Distributed Rendering 2(DR2):次世代の分散レンダリングシステムにより、プログレッシブ/バケット双方のレンダリングで一貫した高いパフォーマンスを実現します。
4. 狙ったルックへ、より速く簡単に到達する

理想のルックに到達し、プロジェクトを最短で仕上げられるよう、アーティストにやさしい新しいワークフローを追加しました。
- V-Ray Parallax Texture:広大な街並みを作り込む必要があるときも、テクスチャだけで窓の奥に家具や照明のある室内があるかのような錯覚を生み出せます。内装をすべてモデリングするよりはるかに高速で、シーンファイルも軽量に保てます。
- Quick caustics:従来のフォトンを用いたワークフローにつきものだった試行錯誤を省き、リアルなコースティクスを手早く簡単に生成できます。
- V-Ray Displacement Material:ネイティブジオメトリと V-Ray プロキシの双方に対して、ディスプレイスメントシェーダーの作成・ブレンド・書き出しを容易に行えます。ディテールのある表面を作り、他の DCC へ受け渡す作業がこれまで以上に簡単になります。
- Houdini の新しい Volume Shader:新しいパラメーターと刷新された直感的なインターフェースにより、ボリュームレンダリングが高速化し、コントロール性も向上します。
- AI を活用したワークフロー:Vantage、Maya、Blender 上の Veras で、コンセプトの生成、レンダリングの仕上げ、静止画からの動画生成が行えます。さらに、写真を PBR 対応マテリアルに変換したり、レンダリング結果を数クリックで 16K にアップスケールしたりできます。
5. あらゆる制作・環境のための V-Ray

V-Ray のレンダリングはシームレスに統合され、どのようなスタジオ環境やハードウェア構成にもぴったり適合します。
- AMD GPU レンダリング:ハードウェアの選択肢がさらに広がりました。V-Ray GPU が HIP プラットフォーム経由で AMD グラフィックスカードに対応します。
- 最新ホストアプリケーションへの対応:3ds Max 2027、Maya 2027、Houdini 21(Houdini 22 の初期対応を含む)、Blender 5.1 および 5.2 を正式サポート。
- Bifrost Graph のネイティブ対応:Maya ユーザーは Bifrost Graph ノードのネイティブサポート(初期対応)を利用できます。
- Hydra 2:Houdini において Hydra 2 フレームワークへの対応を追加しました。
- より導入しやすく:無償の Community Edition と Linux 対応により、Blender コミュニティにとって V-Ray がさらに身近になりました。
近日対応予定:Nuke や Katana などのアプリケーションにおける USD パイプラインへリアルタイムおよびオフラインレンダリングをもたらす、OpenUSD 向けの V-Ray Hydra Delegate と Vantage Hydra Delegate も開発中です。
V-Ray 7, update 4 を体験する
パイプラインの摩擦から解放され、ワークフローを効率化し、クリエイティブの流れを止めることなく作業を続けられます。今回のリリースは、技術的なハードルや制約に費やす時間を減らし、作品づくりそのものにより多くの時間を注げるようにするためのものです。
V-Ray 7, update 4 でどんな作品が生まれるのか、楽しみにしています。
V-Ray(各 DCC 版)、Vantage についてさらに詳しく知りたい方は、V-Ray.jp をご覧ください。


