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[V-Ray] V-Ray 3.50 新機能 レジューム機能について

resumable_progressive_01

ChaosGroup Labo のこちらの記事の翻訳です。

レジュームレンダリングとは?

簡単にいうと、途中で停止したレンダリングを、後日停止した場所から再開できる機能です。レンダリングはクラッシュや停電等の外的要因で止まった場合、あるいはユーザーが任意に止めた場所からも再開できます。

次期 V-Ray 3.5 サービスパックでは新機能としてレジュームレンダリングを提供します。この機能を使うには VFB設定ロールアウトにある “Resumable Rendering”にチェックを付けるだけです。(VRayStandaloneでは -resume=1 オプションを付けます)
同様にプログレッシブレンダリングを使用する場合、中間ファイルを更新する間隔(時間)をセットする必要があります。

dialogue_01

なおレジュームレンダリング機能はまだ開発中であり、ファイナルリリースでは仕様やUIの位置が変更になる可能性があります。

V-Rayのレジュームレンダリングには2つの種類があります
既にご存知の様に、V-Rayには様々なレンダリング方法(イメージサンプラ)が用意されています。レジューム機能に関して プログレッシブサンプラーとバッケットサンプラーで違いがあります。

バケット(Bucket)サンプラー
バケットレンダリングのレジュームは非常にシンプルです。バケット方式では各バケットが完成する毎にV-Rayはvrimegに出力します。レジュームを再起すると、V-Rayは部分的なvrimgeファイルを読み込み、残ったバケットからレンダリングを再開します。V-Ray 3.5 ではLightCacheも.vrimegに格納されます。従ってレジュームを使う場合V-RayはLightCacheを再計算する必要はありません。
プログレッシブ(Progressive )サンプラー
この場合途中から再開する為に、それまで累積した中間ファイルが必要になります。V-Ray 3.5ではプログレッシブサンプラーでレジュームを使う為に、レンダリング全ての情報を格納する .vrprog ファイルを別途保存します。このファイルにはプログレッシブバッファーの内容に加えて再開時に再計算する必要が無い様にLightCacheの情報もこのファイルに格納されます。
プログレッシブサンプラーでレンダリングを再開すると、V-Rayは .vrprog ファイルを読み込み、レンダリングが中断した場所から再計算を開始するでしょう。

 

バケットサンプラーを途中で停止
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レジュームで再開
resume_bucket_b_01

 

加えて考慮すべき物
レジュームレンダリングでは .vrimge もしくは .vrprog ファイルが必須なので、レジューム機能を使う場合、最終イメージ出力フォルダにこれらのファイルも合わせて出力されます。
.vrimge/.vrprog ファイルにはレンダリング再開に必要な全てのデータが含まれる為非常にサイズが巨大になる可能性がります。特に経過した情報だけでなく、レンダリングに必要な全ての情報を格納する必要のある .vrprog ファイルは特に巨大になります。
さらにレジュームを再開するにはまだ行われる事があります。これはシーンへのプリプロセスとテクスチャーの読み込みです。LightCacheは.vrimge/.vrprog ファイルに格納されますが、イラディアンスマップは格納されない為、再計算する必要があるでしょう。

レジュームが活用される場面

外的要因でレンダリングが停止した場合
ユーザーの操作以外にもレンダリングが停止する多くの理由があります。例えば「停電」「メモリを使い果たした場合」Google Computer Engineの「Preemptible VMでレンダリングした場合」等です。特にPreemptible VMは標準のVMよりも20%安くレンタルする事ができます。レジューム機能がある事でPreemptible VMを直ぐに再開し、バックアップを再生してレンダリングを再開する事ができます。

vms_01

任意に停止させる場面
ユーザーは自由にレンダリングを停止させる事ができます。
例えば現在のレンダリングが長引いてしまい、他に優先順位が高いレンダリングを終わらせる必要がある場合、現在のレンダリング結果を失わずにレンダリングを停止させる事ができます。
また、ある一定のサンプリング時間を決めてレンダーファーム等で数ショットまとめてレンダリングさせます。初期サンプルでGOと判断される場合、レンダリングを再開してファイナル品質で出力します。

増分アニメーションレンダリング

スクリプトが利用できるレンダーマネージャーでは、1フレーム5分でアニメーション全体を計算し、終わったら次の5分をレジュームでレンダリングするスクリプトを書く事ができるでしょう。
これにより、まず5分レンダリングした全フレームのアニメーションのプレショットを得る事ができます。そして時間が経つにつれて累進的にノイズの無いアニメーションを得る事ができます。
ただし、レンダリングをレジュームするには、シーンを再度読み込みテクスチャーを読み込んでレンダリングを再開する準備が必要である事を忘れないでください。したがって30秒等のような短いスパンでレジュームしない事を推奨します。

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まとめ
レジュームレンダリング機能は、上記のようにワークフロースタイルを劇的に変化させる重要な新機能です。また長時間レンダリングの不安を解消する事ができます。
ここでは幾つかの事例を挙げただけですが、レジューム機能は他にも色々活用できる可能性があります。ユーザーの皆様の活用例を聞く事を楽しみにしています!

ChaosGroup

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