Chaos Vantage 3.1 アップデート

100%パストレースによるリアルタイムレンダラー、VantageがHoudiniとMayaのビューポートで利用可能になりました。Houdiniを使用するVFXアーティストは、新しい Vantage Hydra Render Delegate を介してプロダクション品質のリアルタイムレンダリングを利用できます。また、Mayaユーザーの方は、強化されたライブリンクにより、Vantageをバックグラウンドで実行しながら、Vantageからの高品質なリアルタイム出力をMayaビューポートに直接ストリーミング表示できます。

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Houdini 用リアルタイムレンダリングプラグイン

Houdini用の新しいChaos Vantage Hydra Delegateは、Houdiniにリアルタイムレンダリングプラグインを導入します。これにより、Houdiniアーティストは、LookDevとプリビズワークフローでプロダクション品質のリアルタイムレンダリングを即座に利用できるようになります。ホストアプリケーションのHydraサポートが進化するにつれて、Vantage Hydraベースの統合を他のDCCにも拡大していく予定です。

Houdini 用リアルタイムレンダリングプラグイン

Maya における Vantage ライブリンクの機能強化

アップデートされたMayaのVantageライブリンクでは、Chaos Vantageのリアルタイムのパストレースレンダリングを Mayaビューポートに直接ストリーミングできるようになりました。またライブリンクのストリーミングはTCP/IPを介して行われる為、Linux および macOS ユーザーもWindows上の Vantageにライブリンク接続できます。

リアルタイムのフルイド・シミュレーター

Vantage にリアルタイム・フルイドシミュレーターが搭載され、煙や炎をChaos Vantage内でシミュレートできるようになりました。爆発、炎、排気跡、霧のようなエフェクト、煙突の煙、暖炉などをシーンに追加できます。Vantageのフルイドシミュレーターは瞬時にフィードバックが得られるように設計されており、高負荷のオフラインシミュレーションを実行する前に、アイデアのテスト、エフェクトのプレビュー、ボリュームインタラクションの素早い作成を容易に行うことができます。

リアルタイムのフルイド・シミュレーター

分割可能なサイドパネル

Vantage 3のインターフェースは、分割可能なサイドパネルをサポートしました。これにより、スクロール操作が軽減され、主要な設定に素早くアクセスできます。左または右のパネルを2列に分割し、幅を調整することで、作業スペースを広く確保できます。

分割可能なサイドパネル

その他

新しいライセンス認証方式を選択できます
ボリュームグリッドオブジェクトで、異なる煙のカラーソース（温度ベース、煙、燃料、定常色）をサポート
オーバーレイ・ポストエフェクトレイヤーを追加しました。レンダリング画像に単色またはテクスチャを重ね合わせることができるようになりました
倍音のない平均色のみを含む特定の Gaussian Splat .ply ファイルでクラッシュする問題を修正
オブジェクトのピボットを移動した際に .vantageファイルを保存するとクラッシュする問題を修正
ファイルブラウザから出力名を設定した場合に、レンダリングタスクに保存されない問題を修正
全てのカメラをレンダリングキューに追加する際に、指定したカメラタイプが考慮されない問題を修正
Maya の USD スケールが正しくない問題を修正

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