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11.282025
ITOOSOFT RailClone 7.1.4 アップデート

ITOOSOFT RailClone 7.1.4 アップデート
このアップデートでは、RailCloneのコアノードとシステム設定に便利な改善が加えられています。セグメントノードとトランスフォームノードの新しいレンダリング可能トグル、よりスマートなシーケンスツール、より明確なスプライン生成動作、新しいエクスプレッションアトリビュート、テクスチャパスとライブラリストレージのコントロールの改善等が含まれます。新機能の詳細については、以下をお読みください。
新機能
レンダリングされないセグメントノードとトランスフォームノード
セグメントノードとトランスフォームノードの両方の「Deform」ロールアウトに、新しい「Renderable(レンダリング可能)」オプションが追加されました。このオプションをオフにすると、セグメントは構築プロセスの一部として残りますが、ビューポートでは非表示になり、レンダリングから除外されます。これにより、面倒な回避策を必要とせずに、ヘルパージオメトリやコントロールオブジェクトを簡単に操作できるようになります。
シーケンスオペレーター:順序をランダム化
シーケンスオペレーターに新しい「順序をランダム化(Randomize Order)」オプションと「回数をランダム化(Randomize Count)」オプションが追加され、シーケンスのバリエーションをより細かく制御できるようになりました。「順序をランダム化」を有効にすると、オブジェクトは「回数」設定に従って繰り返し表示されますが、各グループ内での表示順序がシャッフルされます。「回数をランダム化」を有効にすると、順序は固定されますが、繰り返し回数は「回数」で定義された値までランダムに変化します。両方のモードを有効にすると、繰り返し回数とアイテムの順序の両方がランダム化され、非常に多様でありながら予測可能な結果が得られます。
スプライン生成の表示が改善されました
「Display」→「Viewport」の「Draw Spline」オプションが、終端のジェネレータ(他のノードに接続されていないジェネレータ)にのみ適用されるようになりました。この変更により、多数のネストされたジェネレータを含む複雑なグラフを操作する際に、ビューポートのフォーカスと応答性が向上します。
新しいエクスプレッション属性
エクスプレッションで、いくつかの新しいアトリビュートを使用できるようになりました:
- XMarkerPosition と YMarkerPosition は、最新の RCスプラインマーカーの正規化された位置を返します
- Seed はRailCloneオブジェクトのシード値にアクセスできる為、複数のオブジェクト間でエクスプレッションを同期またはランダム化することが容易になります
リンクノードの一括スタイリング
スタイルエディターで複数のリンクノードのスタイルを同時に変更できるようになりました。変更したいノードを選択し、右クリックメニューを開いて「Link Nodes」を選択するだけです。また、「Options」→「Preferences」でデフォルトのリンクスタイルを定義して、お気に入りのスタイルを自動的に使用することもできます。
テクスチャの自動再リンクが可能に
RailClone では、テクスチャの管理とリンク方法をより細かく制御できるようになりました。Library → Preferencesの新しいオプションを使用すると、テクスチャファイルをライブラリパス内のマップフォルダに自動的にリダイレクトできます。ネットワークベースのワークフローを使用するスタジオ向けに、RailClone は共有ストレージ用の 3ds Max の UNC パスシステムを完全にサポートしています。以前はマップフォルダを3dsMaxのユーザーパスに自動的に追加していましたが、そのオプションはそのまま残されています。この新しい設定により、特に分散レンダリング環境での作業において、柔軟性を高めるための代替アプローチが導入されました。
ライブラリを任意の場所にインストール(ネットワークドライブを含む)
RailClone が内蔵ライブラリを保存する場所を完全にコントロールできるようになりました。アセットフォルダは任意のローカルディレクトリまたは共有ネットワークの場所を指定できるため、チーム間でのライブラリ管理が容易になります。以前のネットワーク共有フォルダオプションは、共有ダウンロードキャッシュとしての役割をより適切に反映し、Packages Cacheフォルダに名前が変更されました。これにより、アーティストが同じパッケージを個別にダウンロードする必要がなくなります。この改善点の詳細については、こちらの投稿をご覧ください。
エクスプレッションのデフォルト設定
エクスプレッションはデフォルトで return 0 で初期化されるようになりました。これはreturn文が常に必要であることを示すわかりやすいヒントです。
今すぐアップデート
RailClone 7.14は、有効なメンテナンスプランをお持ちの全てのユーザーにご利用いただけます。アップデートをダウンロードするには、ユーザーパネルにログインし「マイプロダクト」セクションに移動してください。
メンテナンスプランの有効期限が切れた場合は、こちらからいつでも更新して最新バージョン、ライブラリ、サポートにアクセスできます。追加料金やペナルティは発生しません。


