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RailClone 7 がリリース

 

RailClone 7では、新しいスプラインツール、RailCloneシステム、そして多くのワークフロー改善が提供されます。

この最新リリースは、複雑なスプラインベースのモデリング作業をより簡単かつ直感的にする事に重点を置いています。新しいライブラリーシステム、強力な新しいパスオペレータ、そして多くのユーザビリティ改善により、RailClone 7では3ds Maxの究極の手続き的モデリングツールとしての基準を確立し続けています。建築ビジュアライゼーション、都市計画、商業施設のインテリア、インフラプロジェクトのいずれの作業であっても、RailClone 7は時間を節約し、クリエイティブを高める機能を備えています。

RaolCloneメンテンスが有効な方は RailClone 7 を今すぐご利用いただけます! ユーザーパネルの「My Products」セクションから最新バージョンをダウンロードしてください。

RailCloneシステムのご紹介

RailClone 7 窓コレクション

RailClone 7 窓のライブラリーコレクション

新しいRailCloneのリリースに新しいプリセットを期待されている方も多いでしょう。RailClone 7もその期待に応えます。より広範なカスタマイズ機能を提供する事を目的とした新しい取り組みである RailClone Systemsをご紹介します。これにより、グラフエディターを開かずに、単一のセットアップから膨大な数のバリエーションを生成できるようになります。今回のアップデートでは、以下の6つの新しいカテゴリが追加されました。

  • :建築シーンに手軽に彩りを添える、多用途な窓システムのコレクション
  • オフィス天井:商業施設の内装を素早く設置できるよう設計された、完全にカスタマイズ可能な吊り天井システム
  • カーテンウォール:スピーディーな建築設計を可能にする、最新のカーテンウォールシステム
  • MEP:ケーブルトレイ、HVAC、配管など、様々な機械、電気、配管システム
  • 遊歩道:自然歩道、公園、庭園の設計に最適な、木製の遊歩道と橋のシステム
  • 高速道路橋:地形に適応できる新しい橋のスタイル

 

新スプラインノード

RailClone 7では、3ds Maxでのプロシージャルモデリングに新たな可能性をもたらすスプラインノードが導入されました。「スプラインオペレータ」と呼ばれる新しいノードカテゴリが追加され、7つのノードに19個の新しいオプションが分割され、グラフエディタから直接RailCloneのパスを制御できるようになりました。以下がその内容です。

新スプラインノード

新スプラインノード:Basic Ops

新スプラインノード:Basic Ops

新スプラインノード:Basic Ops を使った例

Basic Opsノードは、実際には13の機能を1つにまとめたノードです。スプラインの操作に必須の以下のツールが含まれています。

* **Combine**: 3ds Maxで元のスプライン構造を維持しながら、複数のスプラインを1つのオブジェクトに結合します。これは、RailCloneでスプラインを結合しながらも、ビューポートではスプラインを分離しておく必要がある場合に最適です。例えば異なるForestPackスキャッタでスプラインをターゲットにする場合等です
* **Transform**: スプラインをジェネレータに接続する前に、移動、回転、反転、カーブステップの変更などを行います
* **Fillet**: コーナーまたはベジェコーナータイプの頂点を手続き的にフィレットします。
* **Chamfer**: スプラインセクション間の滑らかな遷移を追加する頂点を面取りします。
* **Filterby Material ID**: マテリアル IDに基づいて、スプラインとスプラインセクションを含めるか除外するかを選択します
* **Change Material ID**: 固定のマテリアルID を割り当てるか、セグメントまたはサブスプラインに基づいてシーケンスを作成します
* **Divide Evenly**: 一定の間隔で頂点を追加しスプラインを均等なセグメントに分割します
* **Divide Markers**:マーカーに基づいてスプラインを分割します。Connectオペレータと組み合わせると便利です
* **Break**:指定されたタイプの全ての頂点でスプラインを分割します
* **Padding**:開始パディングと終了パディングを適用してスプラインをトリムします。複数のパディングモードが利用可能です
* **Normalize**:セクションの長さまたはノット数に基づいてスプラインを再サンプリングし、均一な結果を得ます
* **Replace Vertex**:特定の頂点タイプを変更または削除します。例えば指定されたタイプのノットを削除したり、別のタイプに変換したりできます
* **Flatten**:スプラインを XYZ軸上で平面化します

 

新スプラインノード:Boolean

新スプラインノード:Boolean の例

新スプラインノード:Boolean の例

Booleanノードは、RailCloneグラフエディタ内で基本的なスプラインブール演算を直接実行できる機能を追加します。以下の4つの機能が含まれます:

* **交差(Intersection)**:被写体スプラインとクリップスプラインの両方が重なる領域のみを保持します。
* **結合(Union)**:被写体スプラインとクリップスプラインを1つの連続した形状に結合します。
* **差(Difference)**:被写体スプラインで覆われた領域は保持しますが、クリップスプラインの重なり合う領域は削除します。
* **XOR**:被写体スプラインまたはクリップスプラインのいずれかで覆われた領域は保持しますが、交差する領域は保持しません。

 

新スプラインノード:Offset

新スプラインノード:Offset

新スプラインノード:Offsetの例

これまではモディファイアとしてのみ利用可能だったSplineOffsetは、RailCloneのノードグラフ内で直接利用できる様になりました。SplineOffsetノードを使用すると、複数のスプラインクローンを作成し、それらの位置と変形を正確に制御できます。複製するスプラインの数を定義し、増分オフセットでスプライン間の間隔を調整できます。さらにTransform機能を使用すると、各軸に沿って増分移動と回転が可能です。このノードではスプラインを自動的に修復する2Dモードと、オフセットを適用しながらスプラインの元の位置と方向を維持する3Dモードの2つの操作モードを選択できます。

 

新スプラインノード:Catenary

新スプラインノード:Catenary

新スプラインノード:Catenaryの例

カテナリーノードを使用すると、ケーブルやチェーンなどをモデリングするのに最適な「リアルに垂れ下がったカーブ」を簡単に作成できます。複数の設定で垂れ下がった曲線の効果をカスタマイズでき、例えば曲線の垂れ下がり距離を絶対値またはスプライン長に対するパーセンテージで調整できます。より自然な外観にするには、垂れ下がり具合をランダム化して、不自然さを打破する事も可能です。

新スプラインノード:Connect

新スプラインノード:Connect

新スプラインノード:Connectの例

コネクトノードを使用すると、2つのスプライン間に直線を生成できます。最初のスプラインの頂点を使用して分割を配置し、2番目のスプラインに当たるまで延長します。スプラインがベーススプラインから出る角度は、3つの投影モードのいずれかによって制御されます。投影モードでは、接続を垂直に保つ、ワールド軸に垂直に保つ、または両方のスプラインのパーセンテージを一致させるなどのオプションがあります。Filter IDパラメータを使用するとコネクションを特定のマテリアルIDに制限できます。これは、Divide by EvenlyオプションやDivide by Markersオプションと組み合わせると特に便利です。

新スプラインノード:Shape

新スプラインノード:Shape

新スプラインノード:Shapeの例

Shapeノードを使用すると、グラフエディターで3種類の標準的なスプラインシェイプを直接生成できます。「直線」「長方形」「サークル」の組み込みサポートを備えたこの機能は、ネストされたジェネレーターと連携するように設計されており、これらの基本形状を手動で作成する必要がなくなります。これにより、ライブラリへの組み込みが容易になり、複雑なパラメトリックデザインの作成が大幅に簡素化されます。上記の例では線形スプラインシェイプを使用してタワーを作成し、それを別のジェネレーター内にネストして橋の残りの部分を作成しています。

新スプラインノード:Conform

新スプラインノード:Conform

新スプラインノード:Conformの例

Conformノードを使用すると、スプラインを地形に投影し、景観とシームレスに統合できます。ジェネレータのSurface入力を使用するのと似ていますが、このノードでは他のオペレータを使用してスプラインをさらに処理できる点が異なります。

新しいスプラインプレビューモード

新しいスプラインプレビューモード

新しいスプラインプレビューモード

RailClone 7では、新しいスプラインノードに合わせて、新しい「スプライン描画モード」が導入されました。これにより、スプラインノードで生成された結果をビューポート内で直接確認できるようになります。このオプションは、Displayロールアウトから有効にできます。

ITOOSOFT ポータブルフォーマット

RailClone 7では、3ds Maxのバージョンに依存せずにRailCloneオブジェクトのインポートとエクスポートを可能にする新しい専用のポータブルフォーマットが導入されました。このフォーマットは主にバンドル用のライブラリでの使用を目的としていましたが、異なる環境間でのアセットの互換性とシームレスな共有も向上し、プロジェクトの共同作業をよりシンプルにすることができます。

 

改善点

最適化されたポイントクラウドモード

RailClone 7では、最新バージョンの3ds Maxと最新のGPU(Max 2017以降)向けに最適化された新しいポイントクラウド表示モードが導入されました。以前は、ポイントクラウドモードでのポイント密度は各RailCloneアイテムからカメラまでの距離に比例していたため、頻繁な再描画とGPUの更新が必要でした。新しいエンジンではポイント密度は固定され、すべてのRailCloneオブジェクトで一貫したポイント数が確保されます。ポイントクラウドをキャッシュし、RailCloneオブジェクトが変更された場合にのみ更新する事で、ビューポートのパフォーマンスが大幅に向上します。

デフォルトでは、各RailCloneオブジェクトは250,000個のポイントを使用して描画されますが、ユーザーは Displayロールアウト>”Global/Local Density”でこの設定を調整できます。レジストリには、オブジェクトあたりのポイントを定義する cloudPointsByObject(デフォルト250,000)や、ヒットテストに使用するポイント数を制御するcloudHitTestMaxPoints(デフォルト10,000)など、追加の微調整オプションが用意されています。

配列とアライメント関数の改善

配列とアライメント関数の改善

RailClone 7では、Array 2SジェネレータにYコーナー入力が導入され、Yスプラインに頂点を追加するだけで配列に行を追加できるようになりました。

さらに、Arrayジェネレータの自動位置合わせ機能により、XまたはXY位置合わせの際にZが常に上になるように調整できるようになりました。これにより、屋根の向きを修正するために手動でスプラインを反転する必要がなくなりました。

レンダリングの改善

V-RayProxyを V-Ray GPU および Vantage でレンダリングする際に、フルメッシュモード表示する必要が無くなりました。

スタイルエディターとユーザーインターフェースの改善

スタイルエディタの使い勝手がいくつか向上しました。パネルの幅がセッション間で保存されるようになり、マクロライブラリに新しいフィルターオプションが追加されました。これにより、マクロを素早く見つけて管理できるようになりました。

RCSlice出力をTransformノードから直接選択できるようになり、単一のSegmentノードをTransformオペレータで複数の部分に分割できるようになりました。これは特にマクロで役立ちます。単一のSegment入力を内部的に複数の異なるジェネレータ入力に分割できるため、セットアップが効率化され再利用性が向上します。さらに、新しい「Stop Build」オプションが追加されました。これにより、サブスプライン、スプライン、Array、また全てのさまざまなレベルでビルドプロセスを停止できるため、ジオメトリの生成方法をより正確に制御できます。

Numericノードに新しいラベルタイプが追加されました。これは値を提供しませんが、「最大パラメータ」リストの視覚的な区切りまたはカテゴリ見出しとして使用することを目的としています。

シーン内のRailCloneオブジェクトをより簡単に識別・選択できるように、新しいオプション Displayロールアウト>Show RC Iconオプションが追加されました。有効にするとオブジェクトの状態に関係なく、RCアイコンが常に表示されます。さらに「Icon Name」チェックボックスをオンにすると、オブジェクト名がビューポートに直接表示され簡単に識別できるようになります。これはグローバル設定であり、1つのRailCloneオブジェクトで有効にすると、全てのRailCloneオブジェクトに適用されセッション間で維持されます。

 

マクロの改良

複数出力:RailClone 7のマクロは、複数のセグメント、数値、またはスプラインプロパティを同時に出力できるようになりました。この改良により、ユーザーは1つのマクロでより複雑で柔軟なパラメトリック設定を作成できます。

さらに、保護されたマクロは、編集中でない限り、パスワードなしで読み込むことができるようになりました。これにより作成者はセキュリティを維持しながらマクロを共有しやすくなります。

ダウンロード先

RaolCloneメンテンスが有効な方は RailClone 7 を今すぐご利用いただけます! ユーザーパネルの「My Products」セクションから最新バージョンをダウンロードしてください。

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