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11.142025
Chaos Corona 14 がリリース
Coronaの最新バージョンが登場! Corona 14は、人間の創造性と人工知能(AI)、強化されたプロシージャル処理能力、そして宇宙からのインスピレーションを融合し、かつてないほど高速で柔軟、そして表現力豊かな結果をもたらします。AIを活用したワークフローからファブリックマテリアル、夜空まで、このリリースはフォトリアリスティックな世界を作り出す方法を変革します。
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Corona 14の新機能
- ガウシアンスプラットが利用可能になりました。フォトグラメトリから生成された正確な反射と屈折を備えた、詳細かつメモリ効率の高い環境をレンダリングできます
- AIマテリアル ジェネレーターは、写真から瞬時に完全にマッピングされた物理的に正確なPBRマテリアルに変換します
- AIイメージエンハンサーは、高度な特性コントロールを使用して、レンダリングの他の重要な側面を変更することなく 人物、植生、地形を洗練させる事が出来ます
- AIアップスケーラーは、再レンダリングを必要とせずに、最大4倍の鮮明で高解像度のレンダリングを生成します
- 夜空(Night Sky)は、完全なアニメーションと地理的な正確さを備えたリアルな月光、星、天の川をシーン追加します
- プロシージャルなファブリック(布地)マテリアルは、ビットマップを必要とせずに、カスタマイズ可能な繊維、織り方、凹凸を持つ織物を作成します
- VFB 2とイメージエディタのアップデートにより、よりクリーンなインターフェースとスムーズなワークフローが実現しました
- 複数のカメラをVantageにエクスポートできるようになりました
- パフォーマンスのアップグレードにより、UIが高速化しプラットフォーム間でのレンダリング効率が向上しました。最適化されたボリュームサンプリングにより、レンダリングが高速化されます
- (現時点では 3ds Maxのみ) スキャッタ の回避(avoidance )グループを使用し、複数のスキャッタ間でコリジョンを計算できます
ガウシアンスプラットでリアルな環境をより速く作成
ガウシアンスプラットは建物にリアリティーを与え、コンテキストの中で生き生きとした印象を与えます。これはメモリ効率に優れ、精緻な環境をレンダリングする新しい手法です。Corona 14は、フォトグラメトリから生成された現実世界のデータを使用する事で、複雑な3Dシーンを滑らかな表面より豊かなボリュームディテール、そして自然な奥行きで再構築します。特に大規模なエクステリアシーンにおいて、より速くより簡単にリアルな環境を実現できます。
AI搭載ツールでワークフローを加速
Corona 14では、アーティストのコントロールを維持しながら、クリエイションを加速させるChaosのAI駆動型ツールスイートが導入されました:
- AIマテリアルジェネレーター:あらゆるサーフェスの写真をアップロードするだけで、必要なマップを全て備えた物理的に正確なPBRマテリアルを瞬時に生成します。手動設定やサードパーティツールは不要です
- AIエンハンサーの高度なコントロール:再レンダリングなしでリアリティを向上します。現在 人物、植生、地形を自動的に調整し、高度なコントロールで人物の特徴や服装を微調整することで、より正確な結果を得ることができます
- LightMixの結果をAIエンハンサーに送信:ビューティーパスだけでなく、ライティングのバリエーションにもAIエンハンスメントを直接適用することで繰り返しの高速化と一貫した品質を実現します
- AIアップスケーラー:低解像度のレンダリング画像を、最大4倍の鮮明で印刷可能なビジュアルに変換し、レンダリング時間を数時間短縮します
- AI機能の有効化/無効化:クリエイティブなコントロールは全てユーザー自身でコントロールできます。スタジオのポリシーやクライアントの要件に合わせてAIツールのオン/オフを切り替えられます。Chaosの倫理的なAIの実践方法については、必ずご確認ください。
新しい星空の下でデザインを
Coronaで宇宙の魔法を直接レンダリングできるようになりました。新しい夜空システムは、選択した場所・日付・時間に基づいて、リアルな月光、星、天の川でCorona Sky環境を拡張します。天体を手動で調整してアーティスティックなな自由度を高める事も、Coronaに正確にシミュレーションさせてリアルな夜景を演出する事もできます。星空は完全にアニメーション化できるため、タイムラプスシーケンスや映画のようなストーリーテリングに最適です。
プロシージャルなファブリック(布地)マテリアルでフォトリアルな繊維を織り上げよう
新しいプロシージャルなファブリック(布地)マテリアルでは、織り込まれた繊維、糸のパターン、不透明度、バンプ、ディスプレイスメントを自在にコントロールできます。外部アセットに頼る事なく上質なシルクから粗いリネンまで、あらゆる布地素材を作成できます。内蔵プリセットを使ってすぐに使い始める事も、深くカスタマイズして毎回個性的な仕上がりを実現することも可能です。
ユーザビリティのアップグレードでよりスマートに作業
Corona 14は、ワークフローとユーザビリティの数々の改善により、アーティストの日々の作業体験をさらに向上させます:
- よりシンプルで直感的なVFB 2。ナビゲーションが簡素化され、アイコンもより見やすくなりました
- VFB 2のレイアウトとツールにマッチした刷新されたCorona Image Editor
- 複数のカメラをChaos Vantageにエクスポートできる機能により、リアルタイムレンダリングが効率化されます
- 3ds Maxにドッキング可能なVFBと、Corona Bitmapに直接組み込まれたTriplanarマッピングコントロール
- VFBでレンダリングを水平方向に”反転”する事で新たな視点が得られ、見逃していたかもしれないディテールも捉えることができます
次世代の効率性でパフォーマンスを向上
Corona 14では、ワークフローの高速化と応答性向上を実現する一連の内部アップグレードを提供します:
- QTへのUI書き換えの第一弾で、速度と安定性を向上
- ボリュームサンプリングの改善により、フォグとボリュームライト(GodRay)のレンダリングがより高速かつ効率的に
- 高解像度ダウンスケーリングの自動化により、2倍の解像度でレンダリングし、自動的にサイズダウンすることで、より短時間でよりクリーンな結果を実現します
よりスマートに、より速く、そして未来を見据えて
Corona 14は、アーティストが愛するシンプルさとフォトリアルなクオリティを、可能性を再定義する最先端のイノベーションと融合させ、未来を見据えて開発されました。AIを活用したクリエイション、柔軟なプロシージャル操作、そして次元を超えたパフォーマンスにより、技術的な設定に煩わされることなく、芸術的な表現に集中できるようになります。
よくある質問と回答
Corona 14の新しいAIマテリアルジェネレーターは、どのようにテクスチャリングをより速くより簡単にするのでしょうか?
AIマテリアルジェネレーターを使えば、数秒でマテリアルを作成できます。カメラで撮影した表面の写真をアップロードするだけで、わずか数クリックで、拡散反射、法線、粗さなど必要なマップを全て備えたレンダリング可能なPBRマテリアルに変換されます。これは詳細なアートディレクションを必要としない二次マテリアルに最適で、リアリティを損なうことなく、サードパーティ製ツールを必要とせずに、環境や室内空間に素早くマテリアルを配置できます。
AIイメージエンハンサーは元のレンダリング画像を変えてしまうのでしょうか、それとも非破壊的に処理するのでしょうか?
AIイメージエンハンサーは、コアデザインを変更することなく「樹木」「人物」「地形」などの補助要素のリアリティ、質感、ディテールだけを向上させます。非破壊的に処理されるため、再レンダリングを必要とせず、改善が必要な部分を自動的に補正します。高度なコントロールにより、人物、植物、地形をチューニングしより正確な結果を得ることができます。
新しい夜空機能をアニメーション化して、タイムラプスやシネマティックなショットを作成できますか?
はい、夜空(Night Sky)は完全にアニメーション化可能なので、タイムラプスシーケンスやシネマティックなストーリーテリングに最適です。Corona Skyシステムを拡張し、リアルな月光、星、さらには天の川まで再現します。場所、日付、時間を指定してリアルな表現を実現することも、天体を手動で調整してアーティスティックなルックにすることもできます。HDRIは必要ありません。
新しいプロシージャルな布地マテリアルは、外部テクスチャの使用を回避するのにどのように役立ちますか?
新しいプロシージャルファブリック(布地)マテリアルは、織りのディテールをリアルに再現し、織り目、糸、不透明度、バンプ、ディスプレイスメントなどを完全に制御できます。プロシージャル設計のため、外部ビットマップや複雑なノード設定は不要です。Corona 14内で幅広い種類のファブリックを直接デザインでき、付属のプリセットを使えばさらに素早く作業を開始できます。
Corona 14のAI搭載ツールは、3ds MaxとCinema 4Dの両方のユーザーが利用できますか?
はい。Corona 14は、3ds MaxとCinema 4Dの両方のユーザーにAIを活用した作成・加工機能を提供します。AIマテリアルジェネレーター、AIイメージエンハンサー(高度なコントロール)、AIアップスケーラー、そしてAI機能の有効化/無効化機能は、CoronaプラグインとChaosエコシステムの一部に完全に統合されており、両プラットフォームで一貫したエクスペリエンスを実現します。
建築ビジュアライゼーションスタジオにとって、Corona 14 がアップグレードに値する理由は何でしょうか?
Corona 14 はレンダリングの新たな章を開こうとしています。人間のクリエディブとAIの知性、強化されたプロシージャル処理能力、そして宇宙からのインスピレーションを融合させ、より迅速な成果とより感情豊かなストーリーテリングを実現します。ガウシアンスプラットのサポート、AIを活用したクリエイション、星空(Night Sky)、布地(Fabric)マテリアルといった革新的な機能により、スタジオはこれまで以上に迅速かつ容易にフォトリアリスティックな成果を実現し、品質を犠牲にすることなく創造性の限界を押し広げることができます。
その他の小さな改善点
一般
(3ds Max and Cinema 4D)
- CShading_Alpha レンダーエレメント (3ds Max) / Alpha マルチパス (Cinema 4D) にブルームとグレア効果を追加するオプションを追加しました
- 特にスレッド数の多いCPUで解析速度が大幅に向上しました。ジオメトリステージがレンダリング間で一貫性を保つようになりました
- デフォルトの適応間隔(adaptivity interval)を1に変更しました。2回目のパス以降にノイズレベルを推定できるようになりました。
- ライトリストでCorona Moonをサポートしました
- 雲による太陽の影の表現を改善しました(既存のシーンで結果を保持したい場合はレガシースイッチを使用できます)
(3ds Max)
- Corona Proxyのアニメーション再生時に、プロキシファイルに保存されているFPSを使用するか(以前の動作で、現在もデフォルト)、現在のシーンのFPSを使用するか(V-Ray Proxyと同様)を設定するチェックボックスを追加しました
- レンダリング設定 > システムタブに新しいデフォルトメニューを追加しました。「デフォルトの保存」メニューがここに移動され「デフォルトのリセット」メニューもここに追加されました。
(Cinema 4D)
- Corona Sun(および新しいMoonオブジェクトとSkyオブジェクト/シェーダー/タグ)に時間と場所のサポートが追加されました。Cinema 4D の Sunタグから自動的に変換するオプションも追加されました
- 太陽と月を含む Sky を作成するための新しいメニューコマンド「Corona Full Sky」が追加されました。時間と場所のコントロールを1つだけ使用するように設定されています
- 全ての天体の北方向を指定するオプションが追加されました
- Corona Sunの以前の回転パラメータ(反時計回り)を方位角(時計回り)に置き換え、ナビゲーションで使用される通常の規則に従いました
- macOS のOIDNがバージョン 2.3.3 にアップデートされました
- macOS のOIDNは Apple GPUもサポートし、IRでも使用できるようになりました
- macOS で Apple Siliconを使用する場合、新規シーンのIRに対してOIDN GPUデノイザーがデフォルトで有効になりました
- GPU デノイザーには通常、Apple Silicon CPU のいずれかが必要です(例: M1 以降
- Corona Color Correctシェーダーが、アセットブラウザからのLUTの読み込みをサポートするようになりました
- スレッドスケジューリングが改善され、UI の応答性が向上しました(特にIRにおいて)
- レンダリング設定のノイズレベル制限がパーセンテージで表示されるようになりました
マテリアル
(3ds Max and Cinema 4D)
- Multimap(3ds Max)/Multi-shader (Cinema 4D)、およびマッピングランダマイザーに、パターンによるランダム化のサポートを追加しました
- ToonMtl – シャドウコントロールとGI抑制を追加しました
- Corona Slicerマテリアルにスライス反転オプションを追加しました
(3ds Max)
- Corona MultiMap からビットマップを一括ロードする際に、OCIO ルールを使用した自動カラースペース選択を追加しました
(Cinema 4D)
- 全てのアウトラインマテリアルに適用される「サンプル数」と「シャープネスしきい値」のグローバルパラメータを追加しました
- Corona Bitmapは、アセットブラウザデータベースに保存されている UDIMパターンを使用してテクスチャをロードできるようになりました
Cosmos および変換
(3ds Max and Cinema 4D)
- 物理マテリアルに反射と屈折の色合いを非物理的な方法で制御する機能を追加しました
- これにより、V-Ray マテリアルの変換や Cosmos からのインポートが容易になります
- これらのコントロールはデフォルトでは非表示になっており、マテリアルの詳細設定にあります
(3ds Max)
- Cosmosからマテリアルをインポートする際に、マップが再利用され重複しなくなりました
- 選択した複数のCosmosマテリアルをスレート マテリアルエディタにドラッグ&ドロップできるようになりました。全てのインポート(ドラッグ&ドロップしない場合でも)のドロップ位置にわずかなシフトが適用されます。
- Cosmos からのマテリアルのインポートを改善しました
- NormalTexture/MappingRandomizer/Bitmap の順序を修正しました
- AI マテリアル ジェネレーター マテリアルのTriplanarノードで使用される0スケーリングを修正しました
- Subsurface Scattering Amountにプラグインされていた空のCoronaMixマップを削除しました
- 同じマップが複数のノードにプラグインされている場合、TriplanarマップとMappingRandomizerマップは再利用されます
(Cinema 4D)
- .vrscene インポートとシーンコンバーターの改善:
-
- V-Ray 環境オブジェクトは、そのサブシェーダーが全て同じ場合、Corona Sky に変換されるようになりました
- V-Ray カラー、コンバインカラー、ミックスシェーダーのサポートが追加されました
- シーン変換ダイアログのパフォーマンスが向上しました
- シーンコンバーターへのV-Rayトーンマッピングの変換が初期サポートされました (露出、ホワイトバランス、色相/彩度、シャープ/ブラー、レンズエフェクト、Filmicトーンマップの部分的なサポートが含まれます)
- シーンコンバーターに、従来の Corona Skyタグを Corona Skyオブジェクトに変換するオプションが追加されました
- コンバーターダイアログにシェーダーのプレビューが表示されるようになりました
- Corona ビットマップへの変換時に、V-Ray UVW チャンネルシェーダーから UVW チャンネルへの変換をサポートしました
- サポートされていない古い V-Ray オブジェクトを含むシーンを変換する際に、警告が表示されるようになりました
VFB 2
(3ds Max and Cinema 4D)
- 全てのライトミックスレイヤーを有効/無効にする際の確認ダイアログを削除しました
- (新)ホワイトバランスオペレーターから小数点を削除しました
- VFBタイトルのプレースホルダーパラメータを %cxrで拡張しました。これは、現在表示されている cxr(VFBシステム設定)へのパスを示します
- AIエンハンサーボタンのツールチップにアップロード条件を追加しました
- Chaos Collaborationは別のダイアログで開くようになりました
- VFBにライトミックスが表示されている場合、表示されているライトミックスはビューティーパスではなくAIエンハンサーにアップロードされます
- 上部ツールバーの高さが56ピクセルから40ピクセルに縮小されました
- ツールサイドバーの幅が342ピクセルから300ピクセルに縮小されました
- CollabをCollaborationに、EnhanceをAI Enhancerに名称変更し、ボタンのハイライト部分の角を丸くし、ボタン領域のサイズを拡大しました
- サイドバーの表示ボタンとズームドロップダウンをメインツールバーの右側に移動しました
- VFBに画像を半分の解像度で保存するオプションを追加しました
- アイコンを更新し、メインツールボタンを左に移動、折りたたみ可能なアイコンラベルを追加しました
Vantage
(3ds Max and Cinema 4D)
- Vantage Live リンク時のビューポートIRテキストを改善しました
- CoronaからVantageへのガウシアンスプラットのエクスポートをサポートしました
- Chaos Vantageにエクスポートされたマテリアルは、3ds Max または Cinema 4D シーンの元の名前を保持するようになりました
(3ds Max)
- Vantage Liveリンク時のビューポートIRテキストを改善しました
- Corona for Vantageにマルチテクスチャマップのサポートを追加しました
Scatter
(3ds Max)
- 個々のスキャッター間の衝突計算機能:
- 各スキャッターを、スキャッターリスト内の1つの衝突回避グループに割り当てることができます
- 同じグループ内のスキャッターは、互いに衝突を回避します
- 衝突の評価は、スキャッターリストで割り当てられた優先度に基づいて行われます。優先度1のスキャッターインスタンスは、優先度2のスキャッターインスタンスよりも優先されます
- オブジェクトリストとスプラインリストでは複数のアイテムが選択されている場合、関連するプロパティを一括で調整できるようになりました
- スクリプト内でモデルを追加するために使用できるaddModelNode()コマンドを追加しました
- メッシュオブジェクトを含む/除外モディファイアとして使用できるようにサポートを追加しました
(Cinema 4D)
- Chaos Scatterで配布対象として使用されるオブジェクトの子を含めるオプションを追加しました
その他不具合の修正です











