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11.302023
Chaos V-Ray 6 for 3ds Max、Update 2 がリリース
ENSCAPE社Chaosチームは V-Ray for 3ds Maxの最新アップデート 「V-Ray 6, update 2」をリリース致しました。
V-Ray 6 永続ライセンスおよび、V-Rayサブスクリプションに加入のユーザー様は、Chaosアカウントからダウンロードして直ぐにご利用いただけます。
6.20.02 Hotfix [2023年12月21日]
V-Ray 6 for 3dsMax, Update 2の 公式ダウンロードインストーラーのビルドが 6.20.02 に入れ替わっています。
以下のホットフィックスが適用されています:
改良
V-Ray
- V-RayメニューにV-Ray Listerへのメニューを追加
- V-Ray ListerにアクセスできるMaxScript関数を追加 (vrayShowLister())
不具合の修正
V-Ray
- 特定のシーンで 6.20.00 に更新した後、アダプティブライトによる正方形のアーティファクトが発生する問題
- 特定のシーンでSSSとアダプティブライトを使用するとアーティファクトが発生する問題
- 英語以外の言語で 3ds Max を使用している場合、クアッドメニューに複数の V-Ray プロパティ項目が表示される問題
- V-Ray for 3ds Max 日本語ローカリゼーション環境でV-Ray IES ライトのファイル選択ダイアログで.IES ファイルが見えない問題
V-Ray and Vantage
- ライブリンクでアニメーション化された ForestPro オブジェクトがクラッシュする問題
Chaos Scatter
- 階層/グループモデルのエッジトリミング問題 (現時点では、エッジトリミングにはオブジェクトが要素に分かれている事が必要です)
- アイソレート選択時のCPU 負荷が高くビューポート更新が遅いという問題
- スキャッタープリセットのインポートダイアログのタイトルを修正
Enscapeとの互換性(.vrsceneインポーター)
Enscape から .vrsceneを経由して V-Ray にデータを簡単に転送できます。リアルタイムのデザインを洗練されたハイエンドのビジュアライゼーションに変換します。デザイン上の決定を維持し、コンセプトから最終レンダリングまでの連続性を確保することで、貴重な時間を解放しクリエイティブなビジョンを実現します。
注: この機能を使用するには Enscape 3.5.6 以降および V-Ray 6 for 3ds Max、Update 2 以降が必要です。
MaterialX サポートとUSDサポートの拡張
V-Ray は Autodesk 3ds Max用 USDの最新バージョンをサポートするようになり、最新の機能とパフォーマンスの向上を活用できるようになりました。
また V-Rayは MaterialX を使用した USD ワークフローをサポートします。さまざまな DCCを混在しても、チーム間でシームレスにマテリアル情報を交換できるようになりました。
.vrscene の出力を高速化
ForestPack等の大量のスキャッタリングプラグインデータを含む、巨大で複雑なシーンをエクスポートするには、時間がかかる場合があります。V-Ray 6, update 2では旧バージョンと比較して最大 20 倍高速なエクスポートによりワークフローを高速化できるようになりました。
またこの高速化により V-Ray GPU の最初のピクセル表示までの時間も短縮されました。
一元化された V-Rayリスター
カメラやライトでバラバラだったリスターが一元化されました。ライトやカメラ、VRayオブジェクト、そして大量に存在するライトを一箇所で纏めて変更できます。
日本語表示に対応
V-Rayの主要な機能およびVFBが日本語化されました。デフォルトでは3dsMax側の言語に基づいて自動的に適切な言語メニューが選択されます。
なお、V-Rayレンダリング設定>Settingsタブ>System>言語 オプションで自由に英語モードに戻したり、別の言語に切り替える事ができます。
(変更後ウィンドウを閉じて再度開くと反映されますが、全てを正しく反映させるには3dsmaxの再起動が必要です。)
この日本語ローカライズは株式会社オークがChaosチームをサポートしています。何かご指摘があれば弊社までお知らせください。
V-Ray 6 for 3ds Max、Update 2 のリリースノート:
新機能
V-Ray
・Enscape .vrscene インポーター機能 (現在ベータ版) – これ以降さらなる開発が期待されます
・ワンクリックで Chaos Cloud に送信機能 – 送信のためにエクスポートとアップロードが完了するまで待つ必要はありません
・Chaos Coronaチームが開発する Chaos Scatter 4 を統合
・ベイク(テクスチャレンダリング)ででノイズをサポート
・USD – 最新の MaxUSD をサポート
・USD – マテリアルオーバーライドのワークフローを実装
・Shadow Select レンダーエレメントを実装
・Cosmos から IESライトのインポートをサポート
・露出過多の領域での高サンプリングを回避するために、アダプティブなクランプを導入しました
VRayLight, V-Ray Toolbar
・新V-Rayリスター – 新しい機能とカテゴリの可能性を備えた新しいリスターを実装
V-Ray, VRayVRmatMtl
・MaxUSD からの MaterialX マテリアルタイプのネイティブレンダリングをサポート。VRayVRmatマテリアル、3ds Max MaterialXノードを通じてロードするか、USD ファイルに埋め込まれている場合に直接レンダリングします
V-Ray, MultiMatteElement, VRayScene
・USDStageのMultimatte 含む/除外リストのサポート
V-Ray, VRayEnvironmentFog
・VRayEnvironmentFogに”phase function” 機能を追加
VRayLight
・VRayLight の拡散と指向性分布をブレンドするための「指向性強度」(Directional strength)パラメータを追加。これにより指向性のある VRayLight で黒い反射/屈折が発生しなくなくなりました。
V-Ray GPU
・GPUで VRayEnmesh をサポート
・アニメーションレンダリング時にも V-Ray GPUビットマップキャッシュが利用可能です
・GPU で VRayLightMtlの不透明度乗算をサポート
・GPU上で3Ds Max 標準ライトのプロジェクションマップをサポート
・V-Ray GPU で MultiMatte レンダー エレメントにボリュームグリッド シェーダーのサポートを追加
・V-Ray GPU で VRayCryptomatte レンダーエレメントにボリュームグリッド シェーダーのサポートを追加
VFB
・レンズ効果に 「色収差」(chromatic aberration)エフェクトを追加
・VFBの「バックグラウンド」レイヤーにカラー設定を追加
VRayOSL
・OSLのカラー管理をサポート
VRaySamplerInfoTex
・VRaySamplerInfoTex に V-RayMaya版と同等のオプションを追加
V-Ray, V-Ray GPU
・V-Ray GPUで Phoenix Particle Shaderの「Color From Particle Channel」/「Color From RGB Channel」のサポートを追加
VRayVolumeGrid
・3ds Max のノード選択ボタンから接続されたオブジェクトのリンクを解除する「クリア」アクションを含む右クリックメニューを追加
・V-Ray Standalone CPU を使用して、多数のインスタンス化された V-Ray ボリューム グリッドのレンダリングを最適化しました
・ストリームラインのプレビューをネイティブ 3ds Max スプライン属性として機能させるオプションを追加
vdenoise.exe
・スタンドアロンのデノイザーツールにアップスケールオプションを追加
改良された機能
V-Ray
・多くのインスタンスを持つForestPackエクスポートを最適化しました。これにより、V-Ray GPU と Chaos Cloud によるレンダリングが大幅に改善され、エクスポートが高速化され、ファイルサイズが小さくなりました。
・ForestPackエッジトリミングエクスポートを最適化
・非表示のジオメトリの .vrscene エクスポートを改善しました
・コア数の多いマシンでのサブディビジョンサーフェス・オブジェクトのジオメトリコンパイルを改善
・プロジェクトで使用されている不足しているChaos Coronaアセットダウンロードでリビジョンを考慮します
・USDのアセットパス(バックスラッシュ)問題を改善
・プログレッシブモードでDeepイメージの出力を改善
・カスタム既定値UIの MAX V-Ray UI 設定でのV-Ray メニューの改善
・レンダリング設定の UI モードのラベルを「Default」から「Basic」に変更
・”カメラ”ロールアウトでカメラタイプのすべてのオプションを表示する様に変更
・VRayProxy のオブジェクト階層を別のダイアログに移動しました
・シーン内にカメラが無い場合、VFB のレンダリング ボタンフライアウトにno camerasのラベルを追加
・オーバーライドマテリアル設定にスクリプトでアクセスできます
・V-Ray for 3ds Max 日本語ローカライズを追加
V-Ray, V-Ray GPU
・GPU UIにIPRレイバンドルサイズの個別コントロールを追加
・V-Ray スタンドアロンおよび V-Ray GPU のコアにスキャッターのエッジトリミングを実装
・Forest Proマテリアルロールアウトからカラーコレクション設定をエクスポートできます
・OCIO display correctionsが見つからない場合にレンダリングを中止します
・VRayUVWRandomizerに Flip UVsオプションを追加
・異なるチャネルに基づいたパーティクルカラーのレンダリングをサポート
V-Ray GPU
・小さなオブジェクトに対するバンプマッピングの改善
・異方性位相関数(anisotropic phase function)を用いたボリュームスキャッタリングをサポート
VFB
・VFBメインレイヤー階層にフォルダーを作成できるようにしました。
・複数のレイヤーを選択してフォルダーに移動する機能を追加
・VFB設定でヒストリーが無効になっている場合に ヒストリーパネルに設定を呼び出すリンクを追加
・Cryptomatteマスクのプレビューが表示されている場合、現在のマスクプレビュー状態をクリップボードにコピーできます。PhotoShop等にペーストしてVFBをマスク作成ツールとして利用できます。
・VFB内でマウスの中クリック、右クリックで誤ってレイヤーの表示/非表示を変更できてしまう操作を削除
・VFBのCryptomatteマスク選択時にマウスの中クリック、右クリックで誤って選択または選択解除できてしまう操作を削除
・クリップボードにコピーする際に画像のアルファを付加するオプションを追加
VRayClipper
・クリッパー作成中はVRayClipperのメッシュ選択ボタンを無効になります
VRayDecal
・幅はVRayDecalでベンドが扱える値より大きな値を取る様になりました
・VRayDecalのUIをグループに分割し、アスペクト比のロックボタンとマテリアルプレビューのフローティングスピナーを追加
VRayIES
・VRayIES UIを再配置
・VRayIESライトのデフォルトシャドウバイアス値を他のV-Rayライトに合わせました
VRayLight
・VRayLightでメッシュモードを選択すると不使用のターゲット距離がグレー表示されます
・VRayLight内で球体ライトを選択した場合の不使用パラメータがグレー表示されます
・有限ドームライトの半径値のビューポートプレビューを描画します
・Altキーを押しながら作成すると VRayLightの方向を反転して作成できます
・VRayLightの「テクスチャマッププレビュ」を有効にしすと、ビューポートでセットしたテクスチャをプレビューできるようになりました
・VRayLights用のビューポートインジケーターを追加
VRayMtl
・Metalicにした場合 IOR コントロールを無効化(グレー表示)にします。
VRayMultiSubTex
・VRayMultiSubTex でBerconTileのタイル毎のランダム化をサポート
VRayMultiSubTex, VRaySamplerInfoTex
・VRayMultiSubTex に ID generator textures モードを追加
VRayPhysicalCamera
・VRayPhysicalCamera 設定のタイプラベルを追加
VRayPluginNode
・VRayNoiseTexのUIを刷新
VRayVolumeGrid
・3ds max では、ストリームラインのプレビューから生成された全てのスプラインのビューポートの可視性とレンダリングの可視性が有効になりました
・キャッシュ原点とタイムライン原点を読み込んだシーケンスの先頭に自動設定するコントロールを追加
・各種プレビューのオン/オフスイッチを全てプレビューロールアウトの上部に移動
vdenoise.exe, filter_generator.exe, lens_analyzer.exe, ply2vrmesh.exe, vrimg2exr.exe, imapviewer.exe, img2tiledexr.exe, vrmesh_viewer.exe
・ツールの新しいアイコンを追加