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5.272022
Chaos Phoenix 5 がリリース
Chaos社はChaos Phoenixのメジャーバージョンアップ Phoenix 5.0 を販売開始致しました。
Chaos Phoenix 5ではアクティブボディのシミュレーションを改善し、2つの新しいヘルパーを追加しました。アクティブボディに推進力を与えるスラスターフォースと、ボディが特定の方向に回転または移動するのを防ぐ軸ロックフォースです。アクティブボディは、ソース、Tunerのエクスプレッション、レンダーカッター等基本的にPhoenixの全てのノードセレクタースロットで選択できるようになったため、さまざまなセットアップや組み合わせに利用する事ができます。
アクティブボディは、シミュレーターで詰まった壁を障害物として使用できるようになりました。また 泡がそれらを液体と一緒に押し出すかどうかを選択する事もできます。 MayaではCosmosアセットをアクティブボディとして使用できるようになりました(Chaos CosmosにはV-Ray 5が必要です)。
フォームパターンの生成アルゴリズムに、より多様で興味深い結果を生成するオプションを追加しました。 「B2Bインタラクション」オプションが見直され「フォームボリューム」に名前が変更され、海洋シミュレーションでも使用できるようになりました。
新しい「ボクセルシェーダー」ノードを追加しました。通常のPhoenixグリッドはボクセルデータを「炎・煙」もしくは「メッシュ」のどちらか一方でしかレンダリングできませんが、ボクセルシェーダーを追加する事で、同一のシミュレータから「メッシュ」や「煙・炎」を生成してレンダリングできます。これを使用すると「火・煙」と「メッシュ」のボリュームを完全にオーバーラップできるため、vorticityや速度に基づいて急流や密度の異なる水中のフォグを作成したりできます。
スタンドアロンで動作する Phoenix Standalone Simulatorプログラムを作成しました。これはいわゆるV-Ray Standaloneと同じ様なプログラムです。3dsMaxとMayaから.simsceneファイルをエクスポートし、それらをPhoenix Standaloneでシミュレートしてキャッシュファイルを生成できます。 Phoenix Previewerを使用すると、シミュレーションの進行状況をリアルタイムで表示でき、シミュレーションは3ds MaxおよびMaya内部で計算するよりも最大40%高速に実行されます。スタンドアロンシミュレーターはまだ初期段階で現在、シミュレーターノードとソースノード、およびPhoenixノードのプロパティのみをサポートしています。まだ追加されていないのはフォーム/スプラッシュオプション、アニメーションオプションとアニメーションジオメトリのサポート、再シミュレーション、テクスチャです。
スタンドアロンシミュレーターとスタンドアロンプレビューアに加えて、Phoenix.simscenes と V-Ray.vrscenes を開くことができる新しいSimsceneノードビューアーを追加しました。現在、Phoenix Windowsのインストーラーは、デフォルトでAUR、VDB、F3D、およびPRTファイルをPhoenix Previewerに関連付け、キャッシュをドラッグアンドドロップすることもできます。 Simsceneファイルは、PhoenixNodeViewerアプリケーションに自動的に関連付けられます。Phoenixプレビューアにはメッシュプレビューモードも追加されました。
GPUプレビューも改善し煙の不透明度をテクスチャでセットアップした場合もGPUプレビューできます。ツールバーに新しいプリセットを追加し、古いプリセットの多くを改善して高速化しました。その他にもキャッシュコンバータツールにオプションも追加されています。
最後にツールバーにActive Bodyプリセットが直接追加されIceCubeまたはSpeedboatシミュレーションをすばやくセットアップできるようになりました。StormySea(荒れた海)プリセットとジェットエンジンプリセットも追加されています。ツールバーに”シミュレションの復元”ボタンも追加されています。 3ds Maxでは、シミュレータオプションの多くにツールチップを追加しています。
Phoenix 5.0は、3dsMax2023とMaya2023のサポートも正式に追加されています。Phoenix 5はWindows 11も公式サポートし、NUMAマシンの全てのコアを正しく認識します。
Phoenix for Maya ではmacOSサポートを追加しました。
いつものようにシミュレーションとレンダリングの多くの部分を高速化し、一部のシーンはPhoenix4.0と比較して2倍速く実行されますが、3ds Maxシーンのテストでは、Phoenix 4.41よりも平均12%速く、Phoenix 2 より21%速くシミュレートします。 ただしスピードアップはシーンに大きく依存します。
FLIP液体シミュレーションは、再シミュレーションされた結果に対して別のキャッシュファイルを書き込むことができるようになりました。V-Ray GPUではシミュレーションを一時停止せずにフェニックスシミュレーションをレンダリングできるようになりました。Particleシェーダー自体にPhoenixパーティクルのRGBチャネルを直接使用するショートカットが追加され、レンダリングが高速になりました。(パーティクルテクスチャを使用する必要なし)
また、いつものように多くのバグや問題を修正したので、Phoenixがより安定していて堅実なビルドになっています。
アップグレードに関して
Chaos Phoenixは Phoenix 4 で永久ライセンスと永久アップグレードは提供されなくなりました。Phoenix 4 永久ライセンスをお持ちのお客様は、最新バージョンにアクセスするには新しいレンタルライセンスを購入するか、特別オファーを利用する必要があります。
既にレンタル板ライセンスのChaos Phoenixを購入いただいている場合、期間中の全ての新しいバージョンと更新されたバージョンに追加料金無しでアクセスできます。
特別オファー
既存の Phoenix FD 3 および Phoenix 4の永久ライセンス所有者は、特別オファーを利用して以前の永久ライセンスアップグレードの価格で3年間のレンタルライセンスを取得できます。所有するChaos Phoenix 永久ライセンスの1つに付きこのオファーを1回利用できます。特別オファーのお見積りはこちらのフォームからお願いします。
評価版に関して
興味のあるユーザー様はChaos Phoenixを30日間無制限で試すことができます。この評価ライセンスにはChaos社製品全てのライセンスが含まれています(Chaos Phoenixの評価ライセンスはV-Rayコレクションの評価ライセンスで試します)
以前にChaosコレクションの評価ライセンスを取得した事がある場合で、それでもChaos Phoenixを試してみたい場合は、弊社セールスに連絡して評価ライセンスの再取得をリクエストできます。