Veras 5.2 リリース — 画像からネイティブ 3D モデルを作る AI エージェント
Agentic Modeling(ベータ)、Revit/Rhino/SketchUp へのネイティブベイク、Material Gen の一般公開、3D ビューのウォークスルー操作に対応しました。5.2.1.0 ではシーンの共有、5.2.2.0 では平面図ビューやモデリングツールの拡充、自動ベイクが加わっています。
ダウンロード
- SketchUp(Mac)のアップデート手順: Updating Veras for SketchUp on Mac
- SketchUp(Mac)の初回インストール手順: Installing Veras for SketchUp on Mac
- Vectorworks(Mac)のインストール/アップデート手順: Getting Started with Veras for Vectorworks
- ArchiCAD(Mac)のインストール/アップデート手順: Getting Started with Veras for ArchiCAD
Veras 5.0 で MODEL タブが登場し、5.1 ではそのアセットが軽く、扱いやすくなりました。Veras 5.2 ではこれまでで最大の変更として、画像から 3D オブジェクトを作成する AI エージェントを搭載し、その結果を Revit、Rhino、SketchUp に編集可能なネイティブジオメトリとしてベイクできるようになりました。さらに Material Gen がすべてのユーザーに開放され、3D ビューではウォークスルー操作が可能になりました。
Agentic Modeling — 画像からネイティブモデルへ
Agent は MODEL タブに追加された新しいモードで、タブを開くと最初にこのモードが表示されます。レンダリング画像、写真、スケッチのいずれかをエージェントに渡し、作りたいものを説明すると、建物の 3D モデルを作成します。エージェントは段階的に作業を進め、モデリングしては結果を確認し、元画像と比較して合わない部分を修正します。
- メッシュではなく、実際の建築要素を作成。エージェントは壁、床、屋根、開口部、ドア、窓、カメラ、家具を配置します。曲面壁、傾斜ソリッドやスイープソリッド、プロファイル屋根や断面屋根の作成、ソリッドを貫通する開口部の作成にも対応します。
- 壁がきれいに接合。コーナーは留め継ぎになり、T 字接合部はトリムされ、高さの異なる壁どうしも突き付けで納まります。
- 使用するモデルを選択可能。GPT-6 Astra(デフォルト)または Claude Opus 5.5 を選べます。effort(作業量)の設定で、速度と綿密さのバランスを調整できます。
- 参照画像は最大 12 枚。レンダリング画像、アップロード画像、ホストのビュー、3D ビューアのスナップショットをすべて入力に使えます。エージェントは各画像を番号付きのビューとして扱い、作業結果の確認に使います。送信した画像はワークスペースにレンダリングとして保存されます。
- 推測した箇所を明示。画像から読み取れない部分をエージェントが推測で補った場合、その要素に ? マーカーが付き、マウスオーバーすると何を推測したかが表示されます。
- 作業中でも指示が可能。実行中に送信したメッセージはキューに入り、次のステップでエージェントに渡されます。キューに入ったメッセージは取り戻して編集できます。Stop で実行を一時停止し、Continue で再開します。
- セッションごとに 1 つのクレジット予算を設定。予算を超える可能性のあるセッションの前には警告が表示されます。接続が切れた場合もセッションは終了せず、自動的に再試行します。
- Chaos Cosmos のアセットを使用。エージェントは Cosmos のアセットでモデルに家具を配置できます。これらは Enscape では完全なアセットとしてレンダリングされます。
- Chaos Cosmos のマテリアルを使用。エージェントはモデリングした面に合う Cosmos マテリアル(「brick」「oak flooring」など)を検索して適用できます。3D ビューではテクスチャ付きで表示され、ホストモデルにもベイクされます。
NOTE
Agentic Modeling はベータ版です。ローンチプロモーション期間中は、ユーザーごとのクレジット上限まで無料で利用できます。My Chaos に記録を残すため、各セッションには 1 クレジットのみ課金されます。ペイン内のプロモーション表示にマウスオーバーすると、残りの無料枠を確認できます。

ネイティブベイク — Revit、Rhino、SketchUp
BAKE を 1 回実行するだけで、エージェントが作成したモデルを、ホスト側で引き続き編集できるネイティブ要素として書き出します。
- Revit — 壁、床、屋根はネイティブの Revit 要素になります。ドアと窓は、エージェントが決めた開き勝手のままドア/窓ファミリとして配置されます。複合オブジェクトは 1 つのファミリとしてベイクされ、カメラはパースペクティブの 3D ビューになります。Cosmos マテリアルはプロジェクトマテリアルになり、壁とスラブにはそのマテリアルを構造レイヤーに使ったタイプが割り当てられます。ネイティブに相当するものがない要素は Enscape プロキシとしてベイクされます。
- SketchUp — すべての要素がテクスチャ付きマテリアルを持つ編集可能なグループ(Push/Pull に対応)になり、各カメラはシーンになります。
- Rhino — モデルは壁のコーナーが留め継ぎされた NURBS Brep としてベイクされ、各カメラは Named View になります。
ベイクまわりの新機能:
- ベイク全体の進行状況バーと、ステップの合間で安全に処理を止める STOP ボタン
- ホストファイルがモデルを記憶(SketchUp と Rhino)。ファイルで Veras を開き直すと、エージェントのモデルが復元され、そのまま作業を続けられます
- ホスト側での編集を尊重。ベイク済みのオブジェクトをホスト側で変形した場合、置き換えを選ばない限り、次回のベイクでそのオブジェクトは変更されません
- モデルの作成元だけでなく、シーン内のどのレンダリングからでも BAKE を実行可能
ネイティブベイクには、ホスト用の Veras 5.2 プラグインが必要です。古いプラグインがインストールされている場合は、ベイクの代わりにアップデートを促すメッセージが表示されます。
NOTE
ネイティブベイクは Revit、Rhino、SketchUp に対応しています。Vectorworks と ArchiCAD には現時点で未対応です。
Scenes — モデルをギャラリーで管理
エージェントが作成したモデルは、ギャラリーの新しいアイテムタイプである Scene として保存されます。
- 作業中に自動保存。最初の要素が作成された時点でシーンが作られ、以降は自動的に保存されます。
- チャットセッションもシーンと一緒に保存。••• → Restore session を開くと、履歴をすべて含めて会話を再開できます。
- ギャラリーの LOAD SCENE、またはペインの FROM GALLERY… からシーンを読み込めます。シーンを読み込むと、そのレンダリングも復元されます。
- ギャラリーで整理:シーンの名前変更、サムネイルへのスター付け、ドラッグによるレンダリングの並べ替え、レンダリングの追加・削除ができます。
- シーンは開始時のビューで開きます。
ペインの各タブにも新しい内容が加わりました。
- VIEWS — モデルのカメラと Default 3D ビューを一覧表示します。クリックするとそのビューから見ることができます。
- ELEMENTS — エージェントの要素、カテゴリ別のホストモデルの要素、そして IMPORTED の下にユーザーが取り込んだもの(GLB や Web アプリで開いた OBJ)を一覧表示します。それぞれ非表示やフォーカスが可能です。
- SESSION — エージェントの作業中のアクティビティを表示します。

Material Gen — すべてのユーザーが利用可能に
MODEL タブの Materials が利用可能になりました。レンダリング上で面を選ぶと、Veras がそれに合うマテリアルを探します。
- Chaos Cosmos を検索するか、Chaos Cloud Mat-gen でマテリアルを作成
- From 3D Model では、エージェントの要素を含むモデルの面を、ペイントごとに 1 面ずつ一覧表示します。エージェントが位置合わせしたビューでも動作します。
- Revit、Rhino、SketchUp への BAKE で、ホスト内の名前付きマテリアルにマップを書き込みます(1 回の元に戻す操作で取り消し可能)
- 複数の面を一度に生成。レンダリングを切り替えても作業中の内容が保持されるようになり、Esc を押さずに BAKE できます。

3D ビューのウォークスルー
3D ビューアが一人称視点のナビゲーションに対応しました。
- W / A / S / D で移動、Q / E で下降/上昇
- 左ドラッグで見回す
- 移動速度はシーンの大きさに合わせて変わるため、単体のアセットでも建物全体でも快適に操作できます
- 物理的なキー位置を使うため、AZERTY や QWERTZ 配列のキーボードでも動作します
- 3D ビュー内をクリックすると、そこでキー操作が有効になります。アプリのほかの部分の文字キーショートカットはそのまま使えます。
アセットと 3D ビュー
- Move ツールの高速化。アセットを移動する際、メッシュを再読み込みせず、配置済みのメッシュをそのまま使います。Esc で元の位置に戻ります。
- アセットがエージェントのジオメトリ上に配置。クリック配置、移動、自動配置で、ホストモデルだけでなくエージェントがモデリングした床や屋根の上にも配置されるようになりました。
- Agent モードでインポートした GLB を選択可能(エージェントの要素と同様)
- Cosmos アセットをローカルにキャッシュ。同じ Cosmos アセットやマテリアルの 2 回目以降の配置・適用は即座に完了します。Settings → Cached Cosmos assets でキャッシュの使用容量を確認でき、キャッシュを削除するボタンもあります。
- Revit のプロキシベイクで、三角形メッシュの線が表示されないすっきりした輪郭表示に
- フレーミングできる対象がある場合は常に Zoom to extents が有効に
その他の改善
- IMAGE タブが 1:1 ではなく 16:9 で開くように
- ギャラリーでの Ctrl+クリックによる選択の切り替えが再び可能に。レンダリングを削除すると隣のレンダリングが選択されます
- 参照画像のタイルすべて(メインの Source を含む)の右上に閉じる X とロックを表示
- プロンプトに
%を含むプリセットを正しくインポートできるように - 長いプロンプトでもプリセットの共有リンクが動作するように。長いリンクは URL の長さ制限内に収まるよう圧縮されます。
- Veras をアプリとしてインストール可能に。Web アプリをブラウザのアドレスバーからインストールできます。
- Nano Banana 2 Flash によるセグメンテーションで、更新後のクレジットコストを表示
- 2D キャンバスに描いた選択範囲が、レンダリング開始前に必ず適用されるように
- Cosmos 検索で、マスクした領域に対するマッチング精度が向上し、マテリアルラベルが画像を覆わなくなりました
Veras 5.2.1.0
新機能
- シーンの共有
- レンダリングや 3D モデルと同様に、Agent のシーンをギャラリーから共有できるようになりました
- 共有したシーンにはレンダリングと生成した 3D モデルも含まれるため、受け取った側は 1 回の共有ですべてを受け取れます
- エージェントとのチャット履歴は非公開のままで、共有には含まれません
- 共有ダイアログに含まれる内容が表示され、受け取った側にはシーンに付属する画像とモデルが表示されます
改善
- Agent モード
- 「Lock to selected render」が Agent モードでも使えるようになり、デフォルトでオンになりました。Source 画像は、モデル作成元の最初のレンダリングに固定されず、選択したレンダリングに追従します
- 「Discard model」は New scene に変わりました。キャンバスをクリアして新しいシーンを始めますが、作業中だったシーンはすべての要素とチャットを含めてギャラリーに残ります。何も失われず、いつでも読み込み直せます
- シーン
- シーンの読み込み中、3D ビューに読み込みバーが表示され、読み込み中の項目(レンダリング、モデル、アセット、マテリアル)が順に表示されます。読み込み中もオービット操作を続けられます
不具合修正
- ギャラリー
- モデルを含むシーンのカードに「0 elements」と表示される不具合を修正しました。要素数はモデルの作成に合わせて更新されます
- 3D ビューア
- マウスが 3D ビューの外に出たときに、最後にマウスオーバーしたオブジェクトのハイライトが残る不具合を修正しました
Veras 5.2.2.0
新機能: 平面図ビュー
- Agent モデルの各レベルに専用の平面図が作られ、VIEWS の 3D ビューの上に一覧表示されます
- 平面図はレベルから 4 ft(約 1.2 m)上の高さで切断され、切断された壁とソリッドはグレーで塗りつぶされ、黒で輪郭線が描かれます
- すべての平面図ビューでドアの開き勝手が描かれ、扉は開いた状態で円弧とともに表示されます
- レベルのカットボタンを使うと、どのカメラでもそのレベルでモデルを切断し、それより下の部分だけを表示できます
- 3D ビューアに透視投影に加えて平行投影(Parallel projection)オプションが追加され、エージェントの上面・正面・背面・左側面・右側面ビューはデフォルトで平行投影になります




新機能: エージェントのモデリングツールを拡充
- 壁、スラブ、輪郭の角の丸め・面取り
- 曲線エッジ: 直線セグメントではなく、なめらかに流れる曲線
- ロフト: あるプロファイルから別のプロファイルへ変化する形状。テーパーやねじれのある押し出しにも対応
- 差(subtract)に加えて、和(unite)と積(intersect)による形状の結合
- 円形配列(Polar repeat): ロタンダの柱やテーブルを囲む椅子のように、中心の周りにコピーを配置
- ミラー: 線を軸に要素を反転。壁はドアや窓ごと反転されます
- フィレットとシェル: エッジを丸める、またはソリッドを指定した壁厚で中空にする
- パスに沿って拡大縮小したりプロファイルが変化したりするスイープ、自由曲面のサーフェス
- これらはすべて Revit と Rhino(実際のソリッドとして)、SketchUp にネイティブでベイクされます

新機能: エージェントの要素をギャラリーに保存
- 1 つ以上の要素を選択して Save as a group を選ぶと、ドア、窓、開口部も含めて再利用可能な 3D モデルとしてギャラリーに保存できます
- ELEMENTS › Add from Gallery にはギャラリー内のすべての 3D モデルが表示され、選んだものをクリックした位置に配置します。保存したグループは編集可能な実際の要素として戻り、それ以外のモデル(生成・アップロードしたもの)はアセットとして配置されます

新機能: GLB のダウンロード
- ツールバーのダウンロードメニュー、またはペインの ••• メニューから、エージェントのモデルを GLB ファイルとしてダウンロードでき、どの 3D アプリでも使えます。クレジットは消費しません

新機能: 自動ベイク
- SESSION タブに追加された Bake automatically オプションを使うと、エージェントのモデルを作成と同時に要素ごとにホストアプリへ送ります。Veras に壁が現れると同時に、Revit、Rhino、SketchUp にも壁が現れます
- エージェントが削除した要素は、ホストモデルからも削除されます

新機能: エージェント予算の無制限設定
- SESSION タブの Budget をメニューから Unlimited に設定できるようになり、長いセッションでも追加クレジットの確認で止まらなくなりました。Unlimited でセッションを開始する前、または Unlimited に切り替える前には確認が表示されます

改善
- 3D ワークスペース
- 3D ワークスペースでのオブジェクトの移動、回転、サイズ変更、非表示を、元に戻す/やり直すことができるようになりました(エージェントの要素と配置したアセットの両方)
- Agent モード
- 追加の依頼への応答が大幅に速くなりました。最初の作成後は、シーン全体を再分析・再計画せずに、依頼された変更にすぐ取りかかります
- 進行状況バーが回答ごとにリセットされ、現在の依頼でエージェントが何をしているかを表示するようになりました
不具合修正
- Arctic Clay
- エージェントが切り抜いた開口部(ボイド)が Arctic Clay でソリッドのブロックとして表示される不具合を修正しました。本来どおり透けて表示されます
- SketchUp へのベイク
- SketchUp にフルでベイクした Cosmos アセットが Enscape アセットへのリンクを保持するようになり、正しい Enscape アセットとしてレンダリングされます
- 植栽などの切り抜きテクスチャが黒い輪郭とグレーの背景付きでベイクされる不具合、および Enscape で白い平面としてレンダリングされる不具合を修正しました
NOTE
新しいモデリングツールで作成した形状(曲線エッジ、ロフト、フィレット、シェル、サーフェスなど)を Revit と Rhino にネイティブでベイクするには、5.2.2.0 のプラグインが必要です。これらの形状をネイティブでベイクするには、プラグインをアップデートしてください。





