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Maxon 2024年 春のリリース

Maxon社は、Maxon Oneの大型アップデートを発表しました。
春のリリースでは、Cinema 4D パーティクル、RedshiftでのNPRレンダリング、Red Giant Geoなど、新しい創造性を高めるアップグレードとツールが満載されています。

 

Cinema 4D 2024.4

パーティクル

統一シミュレーションに組み込まれた新しいパーティクルシステムが追加されました。オブジェクトマネージャでロジックツリーによるコントロールが行えます。

サンプルシーンも多数用意されていますので、どのようなことができるかぜひご覧ください。

シミュレーション

リジッドボディに固定、角度、リニア、放射状、ホールサスペンションのコネクターオブジェクトが追加されました。

トラックフィールドレイヤー

フィールドにトラックフィールドレイヤーが追加されました。これは、アニメーショントラックの値を取得して、フィールドとして活用できます。

モデリング

エッジをスムーズに〈間隔を維持〉のオプションが追加されました。スムーズにする前の間隔を極力維持します。

〈間隔を維持〉がオフだと、くり返し数が増えるごとにエッジの間隔が均等になっていきますが、オンであれば元の間隔を維持するので、トポロジーの状態を極力元の状態を維持してくれます。

プロパティ転写

頂点カラーなどの転写を行う「VAMP」の名称が「プロパティ転写」になりました。

リメッシャーにプロパティの転写機能が追加されたため、UVや頂点カラーなども転写され、以前よりもきれいな結果が得られるようになりました。

各タグにプロパティ転写機能が追加

ポイント選択範囲、エッジ選択範囲、ポリゴン選択範囲、頂点マップ、頂点カラー、法線、UVの各タグでプロパティ転写機能が追加されました。
他のオブジェクトの選択範囲やUVなどプロパティをプロシージャルに転写することができます。

アセットブラウザの改善

アセットブラウザが、より直感的に使えるように改善されました。

glTFインポーター

ポーズモーフに対応
ブレンドシェイプなどのモーフアニメーションをポーズモーフとして読み込めるようになりました。

メッシュを分離
無効の場合、すべてのメッシュプリミティブを1つのポリゴンオブジェクトにインポートします。有効な場合は、メッシュプリミティブを別々にインポートします: それぞれをポリゴンオブジェクトにインポートします。

 

Redshift

トゥーンレンダリング

Redshiftがトゥーンレンダリングに対応しました。

ノードで輪郭を設定することができ、新しいトゥーンマテリアルも用意されています。

ハーフトーンレンダリング

トーンマテリアルでは、トーンマップパターンを使うこととで、ハーフトーン表現が行えます。パターンは、グリッド・ハーフトーン・正弦波の3つが用意されています。

加算レンダリング

トゥーンマテリアルでは、透過された放射チャンネルに対して加算レンダリングができるようになりました。下の例では、半透明なパーティクル同士が重なったところが加算計算されています。

ボリュームレンダリングの改善

新しい標準ボリューム
新しい標準ボリュームシェーダーは、使いやすく直感的なボリュームシェーダーが実装されました。標準ボリュームシェーダーは、ほとんどのパラメータにシェーダーノードを接続でき、あらゆる種類のプロシージャルボリュームの作成や既存のボリュームグリッドの変更を可能にします。標準ボリュームシェーダーは、接続がない場合に特別なモードになり、より速く、より最適化されたパスで動作し、速度が向上します。

新しい位相異方性モード
ボリュームシェーダーは現在、2023年の論文「霧と雲のレンダリングのための近似ミー散乱関数」に基づいた新しい異方性モデルの実装しました。この新しいモデルは、雲を構成する水滴の光散乱をより良く近似させ、複数回散乱に対してより良い結果を提供します。

エリアライトでテクスチャのマスクをサポート

エリアライトで、テクスチャを使って表示させるときにマスクをサポートできるようになりました。従来は、上図のようにテクスチャのアルファチャンネルが反映されませんでしたが、テクスチャのアルファや別のマスク用の画像を指定できるようになり、好きな形に切り抜けるようになりました。

メッシュライトが刷新

メッシュライトは、他のエリアライトのように動作するようにオーバーホールされました。

状態シェーダーノードでレイの状態を追加

状態ノードに拡散や反射屈折、スキャッター、透過などの例の回数を出力できるようになりました。これをシェーダー切替ノードと組み合わせることで、反射のみ状態を変えるといったことができるようになりました。

 

Red Giant

Red Giant 2024.2では、Red Giant Geoという新しいツールが追加され、ユーザーはAfter Effectsで3Dオブジェクトにテクスチャを割り当てたり、ライトを当てたり、クローンを作成したりできます。Trapcode Particularのレンダリング性能の大幅に向上やボケに対する新しいカスタムブラーマップの追加、LooksのUIも改善されました。

Red Giant Geo

C4D、OBJ、FBX、GLB、glTF、DAE、3DSなど、7つのファイル形式をサポートしています。統合されたクローナーオプションを使用すると、アーティストは簡単かつ迅速にボックス、球体、または円柱形の形状の配列を作成できます。After Effectsの全機能を活用して、任意のレイヤーまたはコンポジションを使用したテクスチャやマテリアルにカスタマイズできます。

Trapcode Particular

Trapcode Particularでは、レスポンス、プレビュー再生、レンダリングのすべてが向上しました。

Magic Bullet

  • LooksのUI改善により、ユーザーエクスペリエンスが向上し、カラーマネジメントに関する品質向上が実現されました。

  • ほとんどのRed Giantツールに、ドイツ語と韓国語のネイティブサポートが追加されました。

Maxonカプセル

Maxon Oneの加入者は、多様なアセットが含まれるMaxon カプセルライブラリにアクセスできます。最近AdobeとのパートナーシップでリリースされたAdobe Substance 3Dマテリアルライブラリに加えて、このリリースには多くの素晴らしい新機能が含まれています。

 Ivy Generator

Cinema 4Dのシーンノードカプセルで、Rocket Lasso作の建物や他のオブジェクトの表面にアニメーション付きのツタを追加することができるツールです。このカプセルには、様々なルックのツタを提供する2つの異なるセットが含まれています。

Partition Modifier

Rocket LassoによるCinema 4Dのシーンノードカプセルです。このツールを使用すると、モデルを動的にリサイズ可能なピースに分割して、木製の床材、岩壁などを作成できます。

Wood Floors Vol. 01

Cinema 4DのRedshift マテリアルカプセルです。Fuchs & Vogelによって作成されたこれらの素材を使用すると、さまざまな木材やパターンを使用して、インテリアレンダリングの床を手軽に飾ることができます。

Cineware for Unreal

アップデートにより、Cinema 4DからUnreal Engineへのマテリアルの転送がこれまで以上に簡単になりました。Direct Linkを使用すると、ファイルをディスクに保存する必要がありません。
※これはUnreal Engine 5.0以降でのみ動作し、Cinema 4D 2023.0以降のバージョンが必要です。

 

 

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