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2.92024
V-Ray 6 for Cinema 4D Update 2 リリース
Cinema 4D 用の V-Ray 6、Update 2 がリリースされました。
このリリースでは、V-Ray Scene(.vrscene)ファイルを Cinema 4D 内のネイティブオブジェクトとしてインポートする機能を導入しました。これにより、他のアプリケーションのV-Ray や Enscape との相互運用性が向上し、マテリアル、ライト、カメラなどのデータをシームレスに転送できるようになります。これに加えて、Cinema 4D から直接 Chaos Vantage でアニメーションをレンダリングする機能、V-Ray Volume Gridを必要としないPyroレンダリングのサポート、V-Ray GPU での V-Ray Enmesh のサポートなども追加されました。
V-Rayサブスクリプションユーザー様はChaosアカウントからダウンロードしてご利用頂けます。
V-Ray 6 for Cinema 4D Update 2.1 リリースノート:(2024年2月9日)
新機能:
* レンダリングの露出過度(白飛び)領域のサンプリングを制御する可変クランプ(adaptivity clamp)を導入しました
*VRayTexture: 各軸各方向に異なるテクスチャを持つ V-Ray Triplanar テクスチャが使用可能です
改善:
* V-Rayライトを編集不可オブジェクトにしました
* オブジェクトプロパティで追加の UVスケールを利用可能です
* Redshiftノードの変換サポートを追加
* ビューポートエディターで屈折と光沢のサポートを追加
* GPUで全ての TexAColorOp 操作をサポート
* テクスチャファイル名からビットマップノードの名前を取得する機能を実装
* VRayLightDome:ジェネレータによってライトがオフになった際に、ライトのプレビューを非表示にするチェックボックスを追加
*VRayTextures RGB原色の自動変更を無効にするオプションを追加
V-Ray 6 for Cinema 4D Update 2 リリースノート:(2023年12月8日)
新機能:
* V-Ray シーンファイルをCINEMA 4Dネイティブオブジェクトとしてインポートする初期サポート
* Pyro レンダリングのネイティブサポート
* Mayaからの Place2D UVW ジェネレーターのインポートのサポート
* Cinema 4D マテリアルをクラシック V-Ray マテリアルに変換する機能
* Redshift標準マテリアルを V-Ray マテリアルに変換する機能
* Cosmos からの IESライトのインポートを追加
* Live Link経由でChaos Vantageでアニメーションをレンダリングする機能
* クラシックマテリアル エディタに V-Rayノードのマテリアル パラメータを公開
* OSLマテリアルとテクスチャのサポートを追加
* 立体視レンダリングのサポートを追加
* 新しいV-Ray環境オブジェクトを使用して、環境設定を個別設定できます。
* VolumeInstancingTree および VolumeGridインスタンスの最適化を V-Ray Standalone CPU に統合
改良された機能:
* V-Ray GPU での V-Ray Enmesh レンダリングのサポート
* Pinマテリアルタグのサポート
* RAWのテクスチャバッファーのインポートが改善されました
* ノードエディターの”ソロ”モードのサポートを追加
* 他のライトと同様のレイアウトになるようにライトメッシュのオプションを変更しました
* Chaos Scatter をバージョン4にアップデート
* マテリアルとライトにLPEラベルを追加
* Stochastic Flakesをノードマテリアルとして実装
* V-Ray Dirt テクスチャの UI から非推奨のオプション「Inverted Normal(法線反転)」を非表示にしました
* アクティブオブジェクトマネージャーのライトリストから現在のテクスチャを表示する機能を追加
* アニメーションおよびインタラクティブ用にエクスポートされたプラグインをフィルタリングします
* カテゴリごとにエクスポート期間のプロファイライベントを追加
* 可能な限り TexMaxGamma プラグインのインポートをスキップします
* 物理カメラの並行レンダリング用の追加のセットアップ
* カメラ毎のオーバーライドのサポート
* 自動露出とホワイトバランスをカメラ側に転送する機能
* ビューポートでのライトプレビューを追加
* ビューポート内でV-Rayライトのワイヤーカラーを変更する機能を追加
* 新しい方向性強度(directionality strength)パラメータを公開
* さまざまなチャネルに基づいたパーティクルカラーのレンダリングをサポート
* V-Ray GPUは、アニメーションのレンダリング時にファイルから既にロードされているビットマップを再ロードしない様になりました
* より多くのSampler Info出力内容のサポートを追加
* マテリアルマネージャーをダブルクリックすると、V-Ray ノードマテリアルがデフォルト マテリアルとして作成されます。
* デフォルトのマテリアルとして V-Rayマテリアルを選択するオプションを追加
* V-Rayビットマップを作成する際に、RGBプライマリを現在のアクティブな色空間に自動的に設定します。
* コア数の多いマシンでのサブディビジョンサーフェス・ジオメトリのコンパイル速度を改善
V-Ray Sceneサポートに関して
V-Ray 6 for CINEMA 4D, Update 2 より、Cinema 4D のネイティブオブジェクトとして V-Ray シーン (.vrscene) ファイルからコンテンツをインポートするための初期サポートが追加されました。 V-RayがインストールされているDCCアプリケーションおよびEnscapeがインストールされている CADアプリケーションから .vrscene ファイルをエクスポートし、編集可能な状態で Cinema 4D にインポートできます。
ご想像の通り、この機能は非常に強力なツールであり、特に作業がCinema 4Dだけに縛られず、マテリアル、ライト、カメラなどを簡単に転送できるクロスコラボレーション環境は、仕事により多くの柔軟性を提供します。もちろん、そうは言っても全てのデータがCINEMA 4Dに読み込めるとは限りません。V-Rayシーンインポートツールに何を期待できるかをよりよく理解するために、いくつかの重要な注意事項を共有したいと思います。一般に、インポートできるものの、V-Ray for Cinema に存在しないものは全て「ブラックボックス」オブジェクトとしてインポートされます。「ブラックボックス」オブジェクトはレンダリングは可能ですが、CINEMA 4D内でネイティブオブジェクトとしてインポートされず、パラメーターがないため編集できません。
他アプリケーションのV-Ray 統合、特に古いV-Rayからエクスポートされた V-Rayシーンのインポートはおそらくより不完全に読み込まれる点に注意する事が重要です。しかし、可能な限り良好なものにする為にChaosチームは最善を尽くします。V-Ray 6.2 は初期サポートであるため、インポートしている V-Ray シーンはソースアプリとまったく同じ結果にならない可能性があることに注意してください。ただし、Cinema 4D 内で追加の調整を行うことで、同じ結果を達成できる程度には十分に近いはずです。
V-Ray 6.2 for CINEMA4D時点での非サポートデータと制限:
* アニメーションおよびジオメトリのアニメーションは読み込ません
* レンダリング設定 (カラー管理およびColor Mapping設定)は読み込まれません
* Chaos Scatter – 読み込まれません
* レンダーエレメント – 読み込まれません
* V-Ray Environment fog – 読み込まれません
* V-Ray Clipper – ブラックボックスとして読み込まれます
* V-Ray MeshLight – ブラックボックスとして読み込まれます
* V-Ray Renderable Spline および hairs – ブラックボックスとして読み込まれます
* V-Ray Enmesh – ブラックボックスとして読み込まれます
* V-Ray Volume Grid – 読み込まれません
* V-Ray Particles – ブラックボックスとして読み込まれます
* インスタンスオブジェクト (instancer) – 部分的に読み込み。アニメーション無し、ブラックボックスとして読み込まれます
* ライトおよびシャドウリンク – 読み込まれません
* カスタムユーザーデータ (UserAttributes) – 読み込まれません
V-Rayシーンの性質とそれに含まれるコンテンツの多様性のため、インポート中には異なる動作が予想されます。たとえば、光の強度に違いがある、ビューポートの表示が一致していない、マテリアルが一部分のみインポートされている、などが考えられます。Chaosチームはこれ以降のバージョンでも継続してVRayシーンインポートを改善して行きます。