Corona 9 がリリースされました。このリリースでは、Chaos Corona自体に強力な新機能を追加するだけでなく、サブスクリプションにも多くの機能を追加しました!
以下では、いくつかの主なの新機能の簡単な概要を示します。
Chaos Corona 9 は以下からダウンロードいただけます。
試用版の更新: 全てのユーザーは、以前にChaos Coronaのトライアルを試した事があっても、30 日間のChaos Corona 9 Premiumのトライアルライセンスを取得できます。新機能とサブスクリプションに追加された新製品の両方を試すことができます。上記のリンクからChaos Corona 9をダウンロードしてインストールし、すべての新機能をお試しください。
また、Corona 8 で追加された機能の大幅な更新後の将来の機能と改善のベースを築くために、コードのメンテナンスの多くの作業が行われました。
このリリースのCorona開発者によるライブウェビナーが 10 月 25 日に開催されます。スペースを予約してカレンダーにメモしておいてください。
Chaos Corona 9 ではライセンス内容が更新され、1つのライセンスで 3ds Max と Cinema 4D の両方がカバーされるようになり、プレミアムプランには Chaos Phoenix、Scans、Player などの新しい Chaos ツールが含まれています。新しいライセンスの詳細は購入ページで確認できます。
これらの機能はすべて、Corona for 3ds Max および Cinema 4D 両方に適用されるため、それらについては 1 回だけ説明します。デモイメージはいずれかのホストソフトウェアからのものである可能性があります。 3ds Max と Cinema 4D の両方に慣れていない場合は、3ds Max が「マップ」と呼ぶものを、Cinema 4D が「シェーダー」と呼ぶことに注意してください。
Corona自体の新機能から始めて、プレミアムライセンスに含まれる新製品の解説を行います。
Corona Sky も評判が良かったですがいつも晴天でした。 HDRI は優れたものですが、さまざまなレベルの雲や 1 日のさまざまな時間帯に合わせて独自の HDRI が必要であり、それらは静的でした (または、アニメーションの場合は、膨大な数のHDRIファイルが必要で、デスクトップ上で大量のスペースを占有していました)
新しい手続き的(プロシージャルな)雲の生成機能はこれらの問題をすべて解決し、雲の量、雲の形状、シーン内の位置を微調整し簡単にアニメーション化できます。空を横切る飛行機の軌跡 (飛行機雲) を追加してアニメーション化することもできます!
Corona Skyに最適化された雲生成アルゴリズムは、完全なボリュームによるソリューションと比較して、レンダリング時間への影響は最小限です。手続き的な雲の生成自体はリアルタイムでビューポートでプレビューすることもできるため、レンダリングやIPRを使用しなくても設定を調整できます。
プロシージャルクラウドはCorona Sunの位置と相互作用するため、日中と同じくらい簡単に夕方と夜明けをシミュレーションする事ができます。ランダムシードオプションで好みの見た目を気が済むまで検索できます。全てのパラメータをアニメートして、雲が移動したり、雲の範囲が拡大または縮小したりできるようにする事もできます。雲がシーンに影を落とすかどうかを選択することもできます。
テクスチャをタイル化するのと同じように、サーフェス上に実際の3Dジオメトリをタイル化できるようになりました。これによりOpacityマップによる切り抜き、バンプ、およびディスプレイスメントマップで得られるよりも遥かにリアリズムが得られるだけでなく、これらの代替手段よりもはるかに少ないメモリしか必要としません。
この機能がどのように役立つかは、例えば次のようなケースを考えてください。
Corona Patternでは作業を簡素化するために、ジオメトリがより多くタイリングされるにつれて高さが減少するように、高さを自動的かつ自然にスケーリング機能があります。これを無効にして、必要に応じて手動の高さを設定する事もできます。
もちろん、このツールを使いこなせば、シーンのリアリズムをまったく新しいレベルに引き上げる事が可能で、他にも多くの使い道を考え始める事でしょう。Corona Patternで使用できるジオメトリの例がいくつかあります。ここからダウンロードできます。
これは、Chaos Scatterに対して最もリクエストの多かった機能です。 Chaos Corona 9 ではこの機能が利用できる様になった事をお知らせいたします。この機能の典型的な例は、以下に示すように、スキャッタリングではみ出した芝生エリアの境界線を綺麗に制御できるようにする事です。
この効果は、スキャッタリングされるジオメトリの設定方法に依存します。1毎単位の草の葉をばらまく場合 (これは非常に非効率的であるため、可能性は低いです! この場合トリミングを使わなくても常に綺麗なエッジが得られます。)ではなく、エッジトリミング機能は草の「ある程度の束」をスキャッタリングさせた場合に、領域からはみ出した部分を切り抜く場合に役立ちます。
これを設定するには、Scatter Edge Trimming シェーダ (Cinema 4D) / ChaosScatterEdgeTrimming マップ (3ds Max) を、スキャッタリングするオブジェクトで使用されている全てのマテリアルの不透明度スロットに追加するだけです。この方法論と結果は他社のスキャッタリングツールで使用されているものと似ていますが、将来的には単一のチェックボックスを使用して適用できる様にプロセスを簡素化したいと考えています。
このオプションは、Corona Bitmapを介してロードされるテクスチャマップに必要なメモリ量を削減します。社内およびいくつかの建築ビジュアリゼーションスタジオによって行われたテストでは、シーンの重さ、使用中のテクスチャの大きさ、およびその他の要因に応じて、5~70% のメモリ節約効果が見られました。
この機能はデフォルトでは無効になっているため、利用するにはユーザーが明示的に有効化する必要があります。これは Coronaレンダー設定 >> Performance セクションにあるチェックボックスで行います。
オプションが有効になっている場合、Coronaはハードドライブに必要なテクスチャキャッシングスペースを自動的に割り当てます。必要に応じて[システム設定]から手動で設定をオーバーライドすることもできます。 OOCテクスチャを使用している場合、Coronaは新しいシーンのロード時またはホストアプリケーションの終了時にキャッシュを自動的にクリアします。
アウトオブ・コア テクスチャーレンダリング機能は、テクスチャの解像度がシーン内の配置に基づいて必要とされる解像度よりも高い場合に大きな違いを生みます。
現実の世界では、カメラのシャッターが開くには一定の時間がかかり、閉じる場合にも一定の時間がかかります。またシャッターの開閉プロセスの速度は一定ではなく機構に基づいて加減速で進みます。
新しいモーションブラーのシャッターカーブ・コントロールを使用すると、レンダリングでこの効果を正確に表現できます。均一で直線的な結果ではなく、ブラーの開始、中間、および終了でぼかしを増減できます。これは「例を見た方が早い」ケースです。そのため、以下のビデオでいくつかの例を確認 (およびダウンロード) できます。
エッジトリミング機能以外にも Scatter には次の更新が含まれます:
マテリアルオーバーライドは、そのワークフローを強化するために スライサーを維持(Preserve Slicers)、バンプは維持(Preserve Bump)、および Opaciyを維持(Preserve Opacity)オプションを追加して、シーンの外観を大きく変える事無くマテリアルオーバーライドを効果的に使用できるようになりました。
外部からはすぐにはわかりませんが、Corona 8 のリリース時に約束したとおりに 8 で追加された膨大な数の機能の後、大幅なコードのクリーンアップとリファクタリングに取り組みました。いくつかの例を次に示します:
次の 3 つの Chaos ツールは、Corona Premium サブスクリプションに含まれていますが、個別に購入することもできます。
光に反射に対して独特な質感を持つマテリアルは、一般化されたマテリアルでは再現する事が不可能なマテリアルがいくつかあります。そこで Chaos Scans の出番です。ライブラリ内の各マテリアルは細心の注意を払って実物のマテリアルからスキャンされており、スキャンデータには光とどの様に相互作用するかが記録されています。実物と同じ複雑なマテリアルを簡単に再現する事ができます。
Chaos Scansは、革製品、衣類の生地、自動車の塗料、反射素材やホログラフィック素材などのマテリアルで真価を発揮します。使用するには CoronaScannedMtl (3ds Max)/Scanned Material (Cinema 4D) のマテリアルをオブジェクトに割り当ててスキャンデータを読み込むだけです。マテリアルの構築に何時間も費やすことなく、完全に現実と同じマテリアルが再現されます。
Chaos Phoenix for 3dsMax は、3ds Max および Corona とシームレスに統合されたダイナミクス・シミュレーターで、リアルな火、煙、液体、炎、爆発、海、霧、水しぶき等を作成できます。
Chaos Phoenix は、以前は別料金だったため、多くのCoronaユーザーの手の届かないところにありましたが、Chaos Corona 9 PremiumサブスクリプションにはPhoenixも含まれています。
※Chaos Phoenix は Chaos Corona 9 と 3dsMaxでのみ利用可能です。CINEMA 4D版では現在ご利用いただけません。
Chaos Playerを使用して、ユーザーはChaos Coronaの連番RAW出力アニメーションを素早くプレビューしたり、簡易な編集やカラーグレーディングを行って最終的なビデオを出力したりできます。
他の重たい動画編集ソフトを使う必要はありません!
Chaos Corona 9 PremiumサブスクリプションにはChaos Playerも含まれています。
特に明記されていない限り、これらは 3ds Max および Cinema 4D 両方に適用されます。
作業を楽にするために、次のような多くのマテリアルとマップの高品質ビューポート表示を改善しました。
マテリアル:
マップ:
これは、3ds Max の高品質ビューポートが有効になっている場合にのみ適用されることに注意してください。
Coronaサブスクリプションの変更により、Chaos Cloud Rendering の追加や、Chaosとのライセンス連携で提供を楽しみにしていた他の機能を検討するなど、将来的にはそれに基づいて構築される予定です。 3ds Max と Cinema 4D のロードマップを確認してください!
この初期段階では Corona 10としては何も確定されておらず、またパブリックロードマップに掲載されてる内容が検討している全てではありません。また、Chaos Scatter ロードマップもチェックインすることをお勧めします。
上にスクロールする必要はありません。ここにダウンロードリンクがあります。
Coronaが進化し、新しいバージョンをアナウンスできる事は、私たちと同じようにユーザー様も興奮していることを願っています。数年前には、Phoenix や Scans のような強力なツールがCorona標準ライセンスの一部になるとは思いもしませんでした。これはCorona Renderの継続的な進化における1つのステップにすぎません。
これはいずれも、Corona Renderが最も世界で進んだCPUレンダリングエンジンである為に、必要なものについて、お客様、ユーザー、および貴重なフィードバックがなければ不可能であり、この旅を一緒に続けることを楽しみにしています。皆様へ…