Chaos社は 3ds Max および Cinema 4D 用のレンダラープラグインの最新アップデート Chaos Corona 12 をリリースしました! このリリースでは、限界を超えて創造し探索するのに役立つ待望の機能が導入されています。
以下では、いくつかの主なの新機能の簡単な概要を示します。
Chaos Corona 12 は以下からダウンロードいただけます。
試用版の更新: 全てのユーザーは、以前にChaos Coronaのトライアルを試した事があっても、30 日間のChaos Corona 12 Premiumのトライアルライセンスを取得できます。新機能とサブスクリプションに追加された新製品の両方を試すことができます。上記のリンクからChaos Corona 12をダウンロードしてインストールし、すべての新機能をお試しください。
このリリースのCorona開発者によるライブウェビナー[英語]が7月9日に行われます。登録はこちらより
これら全ての機能は、Corona for 3ds Max および Cinema 4D の両方に適用されるため、それらについては 1 回だけ説明し、デモ画像はいずれかのホストソフトウェアで制作された物である可能性があります。 3ds Max と Cinema 4D の両方に詳しくない場合は、3ds Max では「マップ」と呼ばれるものが、Cinema 4D では「シェーダー」と呼ばれていることに注意してください。
Corona 12 では、3D アーティストが完全なレイトレース設定で作品を迅速に探索および展示できる高品質のビジュアライゼーション環境である Chaos Vantage へのシーンのエクスポートをサポートしています。この統合により、Vantageライセンスを持つChaos Coronaユーザーは、ハードウェアとプロジェクトの要件に基づいて CPUレンダリングワークフローと GPUレンダリングワークフローのどちらかを柔軟に選択できるようになり、シーンの探索とレンダリングが大幅に高速化されます。
この初期統合により、Coronaシーンを .vrscene 形式でエクスポートし Vantage で開くことができます。
Vantage にインポートすると、リアルタイムでシーンをナビゲートし、リアルタイムにレンダリングしながらシーンを探索できます。これは、より高速なシーン探索、テスト レンダリング、さらには高度なフォトリアリズムが必要ない場合の最終レンダリングに最適です。より高度なリアリズムをレンダリングするには、Coronaに切り替え、Vantageで設定したカメラアングルをCoronaに複製してCPU上でこれらのシーンをレンダリングします。
なおCorona12の時点では、CoronaのアニメーションをChaos Vantageに持ち込む事はできません。現在はCoronaシーンを Vantageにインポートし、Vantage側のアニメーション機能を使用してアニメーションを作成し、GPUレンダリングの超高速速度の恩恵を受ける事ができます。
次のバージョンでは Vantageとの統合が次のレベルとなり、ツール間のライブリンクが有効になり、3ds Max と Cinema 4D で作成されたアニメーションを Vantage でレンダリングできるようになる予定です。これは、2024 年末にかけてCorona 13 で予定されています。乞うご期待!
デカールのカーブ機能を使用すると、ボトルやカップなどの湾曲したオブジェクトにラベルを歪みなく投影する事ができます。ラベルを360度まで曲げて、オブジェクトの周囲にパターンをマッピングする事もできます。さらに、デカールを2軸で曲げることができるようになり、ボールや風船などの球形のオブジェクトにデカールをカーブマッピングできるようになりました。 さらに、デカールの幅と高さのアスペクト比をロックするボタンが追加されました。
Corona 12 では、より直感的なUIと多くの新機能を備えた仮想フレームバッファー (VFB) の改良版を導入します。
VFB 2では次の事が可能になりました:VFB 2 では、ヒストリー管理の改善やその他の小さな機能強化も行われ、より直感的でナビゲートしやすくなります。
新しいCorona パターンの改良により、クロップボックスを定義するヘルパーとして使用できるようになり、ジオメトリを直接編集する事なく簡単に切り取る事ができるようになりました。3ds Max用のCoronaでは (Cinema 4D 用もできるだけ早く対応します)、以前は不可能だったマテリアル設定を作成できるようになりました。マップがベースオブジェクトのUV に従うか、パターンオブジェクトのUVに従うか、またはその両方に従うかを柔軟に選択できます。 たとえば、Corona Patternをブランケットやその他のテキスタイル マテリアルで作業している場合、個々のパターンセグメントがdiffuseカラーのパターンを繰り返しながら、ブランケットのベースUV全体にわたってマッピングされたしわ用の1つのバンプマップを持つことができます。または、パターンごとに色を繰り返し、さまざまな色の繊維とベース オブジェクト全体のカラーを混ぜることもできます。 さらに、3ds Max と Cinema 4D の両方で、シェーダを使用してパターンの可視性を定義して、適用されたパターンに穴やギャップを作成したり、パターン クロップボックスのスライスによって作成された穴にキャップを自動的に生成したりをより簡単に実行できるようになりました。ベース オブジェクトに適用されたときに「外側」を向く方向を示すクロップボックス上の法線方向インジケーターのおかげで、パターンが適用される方向を確認できます。 Coronaパターンを使用すると、非常に複雑な3次元的な外見をメモリを殆ど消費せずに簡単に作成できます。
3ds Max 用のCorona 12 のもう1つの優れた新機能は、スキャッターインスタンス・ブラシです。これを使用すると、スキャッター プロセスをさらにクリエイティブに制御できます。これにより、プロシージャルで生成されたスキャッタを微調整して、より必要な結果を得ることができます。 ブラシを使用して、プロシージャルに生成されたインスタンスの一部を削除したり、新しいインスタンスをペイントで追加したり、カスタム調整を実現できるようになりました。インスタンスのペイント時に、それらのインスタンスが高度、傾斜、スプラインのスキャッタールールの影響を受けるかどうかを選択できます。 スキャッターインスタンス・ブラシは、Cinema 4D 用のCoronaにもできるだけ早く実装される予定です。
昼から夜へのフェードインがかつてないほど自然になりました。改良されたCorona Skyは、地平線の下の太陽のさらに低い角度 (以前の -4.2 度と比較して -12 度まで) をサポートし、昼夜のアニメーションと静止画をよりリアルで没入感のあるものにします。 Corona Skyには密度パラメータも追加されました。値を下げると雲が薄くうっすらと見えなくなり、上げると密度が高く、雷雲のように重くなります。
Cryptomatteにはいくつかの改善が見られ、マテリアルベースの Cryptomatte を設定できるようになりました。さらに、Cryptomatte レンダーエレメントが分散レンダリング (3ds Max) およびチーム レンダリング (Cinema 4D) で、およびレジュームレンダリングの使用時に正しく動作するようになりました。 マテリアルの変換、特に VRayマテリアルからCoronaフィジカル マテリアルへの変換 (特に金属やカラー反射のあるマテリアル) が改善されました。この変更は Chaos Cosmos からのインポートにも影響します。 Cinema 4Dでは、シーンコンバーターも改良され、Corona ビットマップと C4D ビットマップの間で変換できるようになり、さらにV-Rayライトの変換をサポートするようになりました。
Corona マテリアルライブラリは Chaos Cosmosからも利用できるようになり、2 つのアセット ライブラリを切り替える時間を節約できます。
Corona 12 では、コロナの驚異的なフォトリアリズムと Vantage のハイエンドのリアルタイム レンダリング機能を組み合わせる事ができる様になりました。建築ビジュアライゼーションのフォトリアリスティックなレンダリングを探索および作成するための、より簡単かつ迅速な方法が提供されるようになりました。そしてまだ始まったばかりです! Corona 13 ではさらに多くの機能が追加される予定ですので、ご期待ください。