ZModelerブラシはポリゴンモデリング機能を含んだ新しいブラシです。こちらを使ってIMMブラシのパーツや環境セットを素早く作成する事ができるでしょう。この新しいブラシは、ZBrush内で低ポリゴンのメッシュを細く作成するあらゆるコントロールを提供します。そのユニークなスナップ機能でとても簡単にエッジループを加えたり、穴を空けたりしてオリジナルのロボットやハードサーフェスのベースとなるポリゴンメッシュを構築できるでしょう。
ZModelerの操作はとても簡単で、主に「ターゲット」と「アクション」の2つの原則に基づいています。 ZModelerブラシは「単一のポリゴン」「PolyGroup」「PolyGroupの境界」「同一平面」のような賢いターゲット選択機能持っています。このスマートなターゲット選択によりモデリング操作を行う前に手作業で対象となる場所(ポリゴン)を選択しておく必要がありません。
例えば、ある程度の分割数を持つ長方形モデルの側面を押し出したい場合、最初に Polygon Action から Extrude(押し出し)を選択し、ターゲットを Flat Island にセットします。押し出ししたい側面にあるどのポリゴンでもいいのでクリックしてドラッグすると、そのポリゴンに同期して同じ平面上にある全てのポリゴンが自動的に押し出されるでしょう。
ZModelerのアクションを見る Joseph Drust氏のデモを見る
ZModelerブラシには一般的な3Dモデリングパッケージで見られるのと同じポリゴンモデリング機能を含んでいる一方 、QMeshアクションのような賢い独自機能も提供されています。QMeshアクションでは隣接または交差するポリゴンにスナップして押し出し&融合を行うだけでなく、ポリゴンのブロックを削除する為にも使えます。また選択したポリゴンから新しいポリゴンを取り出して新しい領域を作る事もできます。非常に多用途で賢い機能です。
QMesh のデモビデオポリゴンモデリングの多くは反復作業なので ZModelerブラシでは最後の操作で使用された設定および値を全て格納します。その後、別の適用したい場所で1クリックするだけで最後の操作を簡単にリピートする事ができます。これは全ての ZModelerの操作で動作します。時間を節約し単調な作業からアーティストを解放するでしょう!
Repeat Last の動作デモビデオ
ZBrush 4R7では新しいダイナミック(動的))サブディビジョンシステムが導入されました。従来のサブディビジョンサーフェスでは分割された後の状態のみを確認可能で、基本的にベースメッシュのトポロジーを変更する事は許されていませんでした。(ZBrushでは内部的にプロジェクションで回避していました。)
ダイナミック(動的)サブディビジョンシステムは「ダイナミック(動的)なので」ベースモデルのトポロジー編集は自由に行う事ができます!ZModelerのモデリングと組合せて、モデリング中でもリアルタイムにサブディビジョンが適用されプレビューできます。
ダイナミック・サブディビジョンは強力で新しいサブディビジョン機能を提供します。この新しいシステムは「QuickGrid」「Flat Subdivision」「Smooth Subdivision」からなる3つの内部サブディビジョンシステムで構成されます。このシステムにより、ローポリゴンモデルに加工無しでリアルタイムのベベル効果を加えたり、単純にサブディビジョンによるスムージングを加えたりする事ができます。