その他の改良機能

ZBrush 4R7にはユーザーからリクエストされた様々な改良や小さな新機能も沢山提供されています。


64-bit サポート
64-bit Support ZBrush アーティスト: Joseph Drust

ZBrush 4R7 は次の2つのオプションで提供されます:

  • 公式にサポートされるZBrush 4R7の 32-bit プログラム
  • プレビュー(動作検証用)の ZBrush 4R7 64-bit プログラム

64bit化には膨大な手続きが必要な為正式な64bit化は "ZBrush 5" で提供を予定していましたが、ユーザーからの強いリクエストによりZBrush 4R7にてZBrushの 64bit版を「プレビュー(検証用)」として同梱しています。この64bitプレビュー版には正式版である 32bit版 と同じ機能を実装しており、既にベータテスターにより様々なシステム上でテストされてきました。しかしながら、世界中のアーティストによるテストを超えるテストはありません。64bit版が問題なく使用に耐えられるかどうかの検証に協力してください! --- 特に日々業務に使用されている方達の為に! なおPixologicではZBrush 5 のリリースまでは 32bit版を公式サポートプログラムとしています。(ZBrush 5 では64bit版のみが提供されます。)

64bitプレビューを自由に触ってみてください! 64bit版は 32bit版と同じZBrush 4R7フォルダーにインストールされています。64bit版は 32bit版よりも高速です。またもちろんマシンに搭載されているシステムメモリの上限まで使用する事ができるでしょう!しかし 64bit版には未知なる不具合が潜んでいるかもしれません、その場合は安定した 32bit版を使用する事を推奨します。


ZRemesher 2.0
ZRemesher 2.0 ZBrush アーティスト: Joseph Drust

ZBrush の自動的なリトポロジーツールが進化しました。この ZRemesher 2.0 では、螺旋が殆ど無いか全く無いトポロジーを自動生成します。最新バージョンではサーフェス品質が向上し、自動的な螺旋除去システムとより良いハードサーフェスサポートが含まれます。これらの改良に加えてリトポロジープロセスは64bit化されました。

ZRemesher 2.0 の機能デモを見る

便利に使える様々な機能
Replay Last Relative ZBrush アーティスト: Joseph Drust 相対的に最後の操作を繰り返す

新しい Replay Last Relative 機能により、最後に行ったストロークをモデルの別の部分で相対的に繰り返す事ができます。例えば、同じ視点にいる限り一箇所に描いた稲妻状のストロークをマウスでポイントした別の場所に複製する事ができます。

"Replay Last"コマンドの操作デモを見る
Projection of Grid Background Images ZBrush アーティスト: Joseph Drust グリッドのイメージをモデルに投影

フロアグリッドに適用された背景イメージをモデルにプロジェクションする事ができます。正確な下絵からモデルを起こす場合にとても役立つ機能です。


Initialize PolyMesh 3D PolyMesh 3DのInitialize [新プリミティブ]

ZModelerと組み合わせる事で、新しいPolyMeshオブジェクトのInitializeオプション[新プリミティブ]はとても役立ちます。数クリックで一般的なポリゴントポロジーを持つ キューブ、スフィア、シリンダーの3Dプリミティブを生成できます。Z,Y,Z報告の解像度も自在です。

PolyMesh3D Initialize機能(新プリミティブ)のデモビデオ
FBX Import/Export FBXフォーマットの読み書き

標準Pixologicプラグインに新しく FBX Import-Export が加わりました!このプラグインはZBrush 4R7のインストールに含まれています。

このプラグインを使ってZBrush から FBX v6.1 もしくは v7.1 に基づく FBXファイルを読み書きする事ができます。このFBXプラグインは、マップの埋め込み(ディスプレイスメントマップ、法線マップ、カラーテクスチャー)、3Dレイヤー情報(ブレンドシェイプ)、法線に基づいたスムージング情報、ポリペイント等の情報をサポートしています!


さらなる追加機能!
Features ZBrush アーティスト: Mariano Steiner

ZBrush 4R7 にはその他にも多数の小さな追加機能や変更点があります:

  • ZBrush 4R7のTransPoseは"Center on Selection"モードを持っています。これはマスクされていない領域もしくは可視ポリゴンもしくは現在のポリグループの丁度中心にアクションラインを配置します。
  • Creased Edgeのベベル変換: Creaseが適用されたどんなエッジもベベルに変換する事ができます。これはZModelerのベベル機能の代替としても利用可能です。ZBrush は目的を達成する様々な方法を提供する事でより柔軟なモデリングアプローチをユーザーに提供するでしょう。
  • コピー&ペースト: SubToolをプロジェクト間、SubTool間、ジオエメトリ間でコピー&ペーストする事ができます。
  • 任意の分割数でモデルを分割できる Grid Divide 機能
  • PolyFrame表示とPolyGroupのカラーリング表示を個別にOn/Off可能になりました。モデルのトポロジーを様々な状態で確認する事ができます。
  • Mask Adjust機能はカーブを使用して、通常のMask sharpen/blur機能では出来ないマスクの細かなsharpen/blur調整ができます。
  • テクスチャーの透明化にToleranceスライダーを設置し、純粋な黒(0,0,0)だけでなく黒に近い色も透明とみなす事ができます。
  • 3Dプリミティブを作成する際に予めX,Y,Zの向きを指定する事ができます。作成した後にユーザーが回転する必要はありません。
  • Sphere3D や Cylinder3Dのような回転体ベースのプリミティブの中心点が接続されるようになりました。
  • インサートブラシ作成ボタン(Make Insert Brush)は、UV、テクスチャー、ディスプレイスメントマップを格納するようになりました。これによりZModelerの"Insert NanoMesh"機能を使ってUVとテクスチャーを持つオブジェクトを挿入可能になりました。(InsertMeshブラシ自体がUVを保持するように改良されています)
  • UV Tiling 機能はインタラクティブに反映されます。
  • 全てのCurveにはカーブの値を複数回繰り返せるように Tile パラメーターを持っています。
  • Weld Point 機能で結合最大距離(maximum distance)を指定できるようになりました。頂点間に多少距離があっても結合処理する事ができます。