機能詳細

アーティストに解りやすいパラメトリックモデリング

プログラミングなんて判らない?問題ありません!
RailCloneには、3ds Max上でパラメトリックモデルを作成するために必要なものが全て含まれています。独自のワークフローとパワフルなスタイルエディタにより、誰でも手続きオブジェクトを作成することができます。

配列ベースのインスタンス

Array Based Instancing, RailClone

セグメント

セグメントはRailCloneオブジェクトの構築単位(ブロック)で3dsMaxのメッシュから構築されます。セグメントはジェネレータを使用して配列・結合処理され最終的にインスタンス化されます。RailCloneでは既存のメッシュから始まるので、他のパラメトリックモデラーよりもはるかに使いやすく理解しやすいです。

ジェネレータ

"ジェネレータ"と呼ばれる解りやすいルールベースの配列ノードを使用してセグメントを組み立て、膨大な範囲のパラメトリックオブジェクトを作成します。他のパラメトリックツールとは異なり、RailClone独自のモデリング手法を使用するためにプログラミングの原則を理解する必要はありません。

直線配列

L1Sジェネレータを使用して、スプラインに沿って変形可能な1次元の配列を作成するか、「長さ(length)」パラメータを使用しして1次元配列を作成できます。線形の配列はセグメント毎に開始、終了、コーナー、デフォルトおよび等間隔配列機能を備えています。

2次元配列

A2Sジェネレータを使用すると変形可能な2次元の配列を作成できます。スプラインまたは「長さ(length)」パラメータを組み合わせで軸を定義します。 RailCloneの洗練された構築ルールにより、A2Sアレイには、X軸とY軸それぞれにコーナー、サイド、トップ、ボトム、等間隔の12個の指定可能なパーツを持っています。この配列タイプは、ファサード、屋根、天井、防火パネルなど、水平および垂直方向に並ぶスタイルに適しています。

自分のジオメトリが使える

あらゆるメッシュ

RailCloneは既存の3Dオブジェクトをベースにパラメトリック・オブジェクトを作成するので、既存のモデリングスキルを最大限に活用して詳細なパラメトリック・オブジェクトを生成できます。メッシュに変換できるすべてのオブジェクトは、RailCloneのセグメントとして使用できます。

Any mesh, RailClone

プロクシ

RailCloneでは自動的にジオメトリをレンダラーネイティブのインスタンスに変換できます。RailCloneのスマートインスタンス技術は、変形されたセグメントを静的ジオメトリに変換し、変換、回転、スケーリングされたセグメントのみを効率よくメモリ管理します。これにより多大なポリゴン数でシーンを作成できるようになります。

Proxies, RailClone

タイリングモード

単純タイリング

パスに沿って単純にセグメントをタイリング配列します。デフォルトでは、ジオメトリが繰り返し配置され、ベースのパスに完全に一致するように終端のセグメントはスライスさます。

Tile, RailClone

スケール

スケールモードでは、スプラインの開始点と終了点の中間または中間のセグメント間のジオメトリを引き伸ばします。このアルゴリズムは、オブジェクトが一貫した断面を持つ場合に最適です。

可変的

Adaptiveモードではセグメントの全体が可変的に使用されます。このアルゴリズムは、RailCloneが必要なセグメントを可変的に追加し、すべてのセグメントを均等にスケーリングして空いた空間を埋めます。このモードではスライスされたジオメトリができないのでジオメトリのインスタンス化に最適です。セグメントの半分だけが表示されたり、不要なエッジが発生することはありません。

カウント

カウントモードでは、パスに沿って複製されるセグメントの正確な数を制御する事が可能で、RailCloneはセグメントを正確にスケーリングして空いたスペースを埋めます。

解りやすいインターフェース

修正パネル

通常の3ds Maxユーザの場合、RailCloneのインタフェースはすぐに理解できます。 RailCloneでは修正パネルからプリセットをロード、スプラインの選択、サーフェスの追加、パラメータの調整ができます。付属のライブラリスタイルを使用する場合や、社内で作ったスタイルで作業する場合は、修正パネルで全てが制御できます。独自のスタイルを作成したい場合は、ノードベースのスタイルエディタを起動します。

Modify panel, RailClone
Style editor, RailClone

スタイルエディタ

ノードベースのスタイルエディタで、短時間でパラメトリックモデルを作成できます。直感的なインターフェイスは簡単に学習でき、とても使いやすいので、新しいソフトウェアの学習に何時間も費やす必要はありません。一度スタイルを作成されると、修正パネルでパラメータを使用できるようになり、他の人がノードの内容がどのようななっているのか理解しなくてもRailCloneアセットを使用できるようになります。

結合、選択、シーケンス

結合オペレータ

最低限のパーツを作成し、RailCloneで結合処理する事でモデリング時間を節約できます。セグメントをミラーリングし両端に配置する事も簡単です。

Compose Operator, RailClone

シーケンス・オペレータ

セグメントのリストから手動で選択するか、インデックス値をエクスポートし、エクスプレッションを使用してジオメトリを動的に選択する事ができます。

Sequence Operator, RailClone

セレクタオペレータ

セグメントのリストから手動で選択するか、インデックス値をエクスポートし、エクスプレッションを使用してジオメトリを動的に選択する事ができます。

Selector Operator, RailClone

ランダマイズオペレータ

セグメントをランダム化することで、自然に見えるスタイルを作成できます。確率値(Probability)を使用すると、ランダムの中からも選択される要素をユーザーが完全に制御する事が可能です。

Randomize Operator, RailClone

マテリアルとUV

マテリアルのランダマイズ

マテリアルIDをランダム化することで不自然さを無くしたり、シーケンスを適用して人工的なパターンを作成する事もできます。

Randomise Materials, RailClone

自動のボックスマッピング

直線または曲線のスプラインに沿って自動的にUVマップを適用可能で単一のシームレスな見た目のオブジェクトを作成できます。UVチャンネルを選択し、リアルワールド・サイズを使用し、マッピングの回転はすべてRailCloneで制御できます。

Automatic Box Mapping, RailClone

UVの編集とランダマイズ

ソースジオメトリのUVを編集する必要はありません。既存のUVWチャンネルのタイリング、回転、オフセットをRailCloneから直接調整できます。 さらにUVオフセット、回転、タイリング、マテリアルIDをランダム化する機能を使用すると、テクスチャの繰り返しが目に見える事は無はありません!

Edit and Randomize UV Mapping, RailClone

サーフェスに密着

Conform Surfaces, RailClone

配列をサーフェスに密着

スプラインを地形に合わせるために他のツールを使用する必要はありません。RailCloneでは自動的にサーフェスに密着するように配列する事ができます。サーフェスへの密着はリアルタイムで更新され、変更結果を即座に確認することができます。

Conform Arrays to a Surface, RailClone

サーフェス法線に沿わせる

RailCloneでは、サーフェスの法線情報を使ってセグメントを変形したりできます。サーフェス変形には3つの方法を用意しており使い方はユーザー次第です!

Follow Surface Normals, RailClone

クリッピング

Conform Surfaces, RailClone

スプライン・クリッピング

閉じたスプラインを使用してジオメトリをスライスする事ができます。 RailCloneのブーリアンツールは3dsMax標準よりも遥かに効率的です。クリップされるセグメントのみがメモリ上で計算され、他のセグメントは生成時間を最小限に抑えメモリ管理を最小化するためにインスタンス化を維持します。

領域を自動で埋める

RailCloneは単一の閉じたスプライン領域を埋めることができるので、強力な床、屋根または天井のジェネレータとしてRailCloneを活用できます。また90度回転させれば、壁タイル、サイディング、等の垂直スタイルを作成できます。

条件付きの関係性

条件とルール

"スプライン長"、"頂点タイプ"、"スプラインタイプ"、"頂点角度"、"セグメント数"、"配列内の現在の位置に基づいて" など強力な条件付きルールを使用して、さまざまな状況で自動的に適応できるスタイルを作成する事ができます。

Conditional Rules, RailClone

マテリアルIDによる制限

スプラインのセグメントに適用されたマテリアルIDを使用してRailCloneオブジェクトの配置を制限する事ができます。複数のジェネレーターと異なるマテリアルIDを使用して、単一のスプラインを使用してさまざまなスタイルを作る事ができます。

Limit by Materials ID, RailClone

ジェネレーターのパディング

整列の上下左右にオフセットを追加するオプションを使用して、同じスプラインセクションに複数のジェネレータを重ねて配置することができます。

Generator Padding, RailClone

ライセンス

RailClone Proを購入すると、RailCloneオブジェクトの作成と編集、標準ライブラリの完全なコンテンツ、および無制限のレンダーノードライセンスが無償で提供されます。メンテナンス期間中は、Itoo社のプレミアムテクニカルサポートとアップグレードを受けることができます。(メジャーおよびベータアクセス)

Itoo社のソフトウェアはサブスクリプション(メンテナンス)が切れても、期間中にリリースされたバージョンは永久ライセンスとしてずっとご利用いただけます。

ForestPackのバージョンを最新の状態に保ちたい場合は、メンテナンスプランに加入する事をお勧めしますが、Itoo社のメンテナンスは期限を過ぎた場合の罰則はありません。あえて最新版でなくても良ければメンテナンスを終了し、いくつかのバージョンをスキップしても問題ありません。

いつでもメンテナンスを再契約してその日から1年(もしくは3年)最新のソフトウェアをダウンロードしご利用いただけます。

RailCloneは 2バージョンあります

RailCloneプロ

RailCloneProでは、X,Y,Zの3軸にジオメトリを変形する高度なモード、無制限のセグメントとジェネレータ、RailCloneツール、オブジェクトを編集可能なメッシュに変換する機能を備えています。プロバージョンには、350を超えるスタイルプリセット・ライブラリと、ライブラリを編集して独自のオブジェクトを追加する機能も含まれています。

さらに、RailCloneProでは、テクニカルサポートの提供、ベータ版へのアクセス、および期間中のアップデートを追加費用無しでご利用いただけます。

RailClone ライト

RailCloneLiteは無償で配布されている機能制限版のRailCloneです(商用利用可) RailCloneProの多くの機能を提供しますが「最大3つのセグメント」「1つのジェネレータ」「平面スプライン」のみ利用可能という制限があります。ライト版ではプリセットスタイルが限られており、RailCloneTree(ユーティリティ)、編集可能メッシュへの変換、ライブラリの編集機能も提供されていません。

Pro版とLite版の機能差リストはこちらを参照ください。