「Decimation Master」は、細かなディテールを保ちながらポリゴンの数を減らす事ができるポリゴンリダクション・プラグインです。

「Decimation Master」は、おそらくこれまでで最も高速なポリゴンリダクションツールの１つです。ZBrushの超高密度ポリゴンオブジェクトを、一般的な3Dソフトウェアで通常通り扱える程度までポリゴンの量を最適化する事が可能です。

他のツールに出力する関係上、ポリゴンの量を気にしてモデリングする必要はありません。ZBrushで思いっきり細かくモデリングした後に、「Decimation Master」を使ってディテールを保ったままポリゴンの量を減らせば良いわけです。
最適化した低解像度オブジェクト（それでも高ディテール）は、3dソフト側で法線マップやアンビエントオクルージョンをベイクする為に使ったりする事ができるでしょう。
また、ラピッドプロトタイピング（3Dプリント）用にモデルを出力したり、リアルタイムコンテンツ用のモデルを作成したりするために使う事もできます。使い方は無限です！

主な機能

• ディテールを正確に保つ事ができる高品位リダクションエンジン
• ２通りのリダクション方法を選択する事ができ、最終結果をより良くコントロールする事ができます
• ポリペイント情報を元にリダクションが可能
• マスクをサポートしており、確実にディテールを保持させる事ができます。
• オブジェクトの境界線部分を保持したリダクションが可能です。
• 全体シンメトリー、部分的なシンメトリーをサポートしています。
• 3Dカラープリント用にUVの最適化も行えます。

おまけの便利機能

• 全てのサブツールを1つの OBJファイルとして出力
• 全てのサブルールをクローンする機能

プラグインのダウンロードはPixologicのWEBサイトからお願いします。
http://www.pixologic.com/zbrush/downloadcenter/zplugins/

2010年2月10日にZBrush 3.5 R3に同梱のdecimation masterの不具合（ALLコマンドで全サブツールに対するデジメーションが正常に処理されない問題）を修正した v1.13が公開されています。

日本語のプラグインガイドはこちら

「Decimation Master」「3D Print Exporter」プラグインの日本語ガイドをユーザー専用のサポートサイトに掲載しました。
参考になりましたら幸いです。
（サポートサイトが解らない場合はZBrushのユーザー情報を記してsales@oakcorp.netまでご連絡ください。）

1. ZBrushを終了します。
2. ダウンロードしたZipを任意の場所に展開(解凍)してください。
3. "DecimationMaster.zsc" と "DecimationMasterDataフォルダ" を Pixologic > ZBrush3 > ZStartup > ZPlugs フォルダ内にコピーします。
4. ZBrushを起動し、ZPluginパレット内に"Decimation Master"のメニューが見つかればインストール成功です。
   

• 必要なオプションをセットします。（オプションの詳細はリファレンスPDFを参照）
• リダクションを行うにはプリプロセスを行う必要があります。
• サブツールを持たないオブジェクトの場合"Preprocess current"ボタンを押します。複数のサブツールを持つオブジェクトの場合"Preprocess all"を押すと、全てのサブツールにまとめてプリプロセスを適用できます。
• プリプロセスが完了するとリダクションを行う準備が整います。
• パーセンテージやPoly(ポリゴン数)やPoint(頂点数)で削減後のポリゴン量を設定し、"Decimate Current"（1つのサブツールに適用する場合）もしくは"Decimate all"(全てのサブツールに適用する場合)ボタンを押してリダクションを実行します。
• Delete Caches でプリプロセス用のキャッシュを削除する事ができます。

Happy ZBrushing! The Pixologic Crew