ワークフローの強化

クイック・セーブ機能
新しいクイックセーブ機能でプロジェクトのバックアップ手順が効率化されました。ユーザーは何も考えずにQuickSaveボタンを1クリックするだけで完全にユニークな名前でプロジェクトのバックアップを作成する事ができます。(Undoヒストリーを含む/含まないも指定できます。) なおクイック・セーブを押す毎に番号が増加したプロジェクトが保存されます。デフォルトでは"10個"前までプロジェクトファイルが保存され古い順に削除されるでしょう。もし必要であればプレファレンスで"100個"前まで保存するように設定する事ができます。クイック・セーブされたプロジェクトファイルはLightBoxからサムネイル付きで簡単に呼び出す事ができます。

オート・セーブ機能
作業途中のデータを保存していなかった為に、数時間の作業を無駄にした事はありませんか?ZBrush 4R5ではそんな事故を防ぐ為にオート・セーブ機能が搭載されました。数分間コンピューターから離れたり、他のアプリケーションに切り替えた場合ZBrushは自動的にクイック・セーブを実行します。つまりクイック・セーブを自動化した機能です。

この機能は長時間のZBrush作業にも利用する事も可能で、最後の保存から指定した時間経過すると自動的にクイック・セーブを行うように指定する事ができます。これは作業に集中するあまりセーブを忘れてデータを失ってしまう事故を防ぐでしょう。





ダイナミック・ブラシサイズ
ZBrush 4R5ではカメラのズームイン・アウトに合わせてブラシサイズを自動的に変化させる事が可能になりました。インサートメッシュブラシやAlphaを使ったスカルプト等一定のサイズでオブジェクトにブラシを適用する必要がある場合にとても便利です。カメラをズームイン・アウトさせてもAlphaのサイズやインサートメッシュのサイズは一定に保たれます。もちろんこれまでのようにダイナミック・ブラシ機能を無効にしてカメラのズームに関係なくブラシサイズを固定する事もできます。

ZBrushアーティスト: Leslie Vanden Broeck




シースルーモード
リファレンス用のイメージはWEBブラウザーで検索した画像データだったり、ムービーの1コマだったり、3Dアプリケーション上のモデルデータだったりする事はよくあるでしょう。あるいはオンラインの解説とZBrushを絶えず切り替えながら作業する事があるかもしれません。新しいシースルーモードを使えば、ZBrushのウィンドウ自体を半透明にして背後にある物を透かして見る事ができます。頻繁にウィンドウを切り替えたり、ZBrush上にリファレンスイメージを読み込んだりする必要も無くなるでしょう。

マウスホイールサポート
マウスホイールにホットキーをアサイン可能になりました。手順は通常のホットキー割り当てと同じで、キーを押す代わりにマウスホイールをスクロールするだけです。

選択ブラシにスイッチ
スライスカーブやマスク(矩形選択)を描いている最中にCtrl/Cmdキーをタップする事で矩形選択に切り替える事ができます。スライスカーブの使用中にポリゴン選択を使いたい場合にCtrl/Cmdキーを1回タップするだけで切り替える事ができます。(ZBrush 4R5では隠した部分があってもスライスブラシが利用できます。)