マテリアルとレンダリング

ポスタリゼーション
ZBrush 4R5では新しいポスタリゼーション機能を使ってより簡単にセル・ルックのレンダリングが行えるようになりました。リアルタイムに調整できるグラデーションとトーン・ステップコントローラーで貴方のキャラクターを簡単にセル・ルックに見せる事ができます。

ZBrush 4R5のポスタリゼーション機能はアーティストの要求に合わせて様々な方法で適用する事ができます。3D効果(シェーダー)として直接モデルに適用する事も、あるいはBPRした結果に2Dフィルターとしてポスタリゼーションを加える事が可能です。3D効果(シェーダー)としてのポスタリゼーションは、カメラからの深度(奥行き)に合わせてポスタリゼーション・エフェクトのニュアンスを変化させる事が出来るでしょう。

BPRフィルタとしての2Dポスタリゼーションは、背景を含めて全ての部分にポスタリゼーション効果を適用する事ができます。これはバックグラインドに写真を配置してレンダリングした場合でも、背景が浮く事なく全ての部分が馴染んだポスタリゼーション効果を適用する事ができる事を意味します。もちろん3Dと2Dポスタリゼーションは組合せて使用する事ができます

ZBrush Artist: Joseph Drust

ZBrushアーティスト: Oliver Milas

カーブモディファイヤのステップ (Step Curves)
ZBrush 4R5のポスタリゼーション機能はマテリアルパラメーターのカーブモディファイヤとして適用する事ができます。つまりマテリアル別に異なるポスタリゼーションを適用したり、Diffuse、Specularチャンネル別に異なるポスタリゼーションを適用できる事を意味します。なおこれはほんの応用です。カーブのポスタリゼーション機能は全てのカーブ・モディファイヤで利用する事ができるので、ブラシのEditカーブやAlphaのAlpha Adjustカーブ、AutoMaskingのカーブ等あらゆるカーブで利用できます。使い方は貴方ののアイデア次第です。

アウトライン機能 (Outline)
アウトライン機能はイメージをイラストレーション調に仕上げるのに重要な機能です。ZBrush 4R5ではマテリアルミキサーでシェーダーとしてアウトラインを生成する事ができます。またBPRフィルターのエッジ検出機能と組合せて利用する事で繊細なアウトライン設定を行う事ができます。

※ZBrushのアウトライン機能はオブジェクトの細かさ(ポリゴンサイズ)に依存します。またエッジ検出の繊細な設定が必要で、明確に「この太さのラインがここに描ける」という設定の機能ではありません。予めご了承ください。