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FiberMeshのスタイリング方法(Joseph Drust氏)

FiberMeshのスタイリング方法(主に人物の髪の毛)に関して良く問い合わせがあります。
現在の所、ZBCのこちらにJoseph Drust氏が投稿されたチュートリアルが最も良い内容と思いますので、簡単に日本語の解説を付けてみました。
http://www.zbrushcentral.com/showthread.php?165716-FiberMesh-Hair-Testing-Experimentation

まず、FiberMeshはベースメッシュにポリグループがあるとFiberMeshにも自動的にポリグループが割り当てられます。この特徴を利用して髪毛の束(グループ)を作ります。以下図のようにベースメッシュにポリグループを作成します。(頭の部分のポリグループです。)

次に頭皮の部分だけに毛を生やす為にマスキングします。頭皮部分だけを表示してMaskAll(Ctrl+A)すると簡単です。
なお標準ではMaskAll(Ctrl+A)でマスキングするとマスキングの範囲がポリグループより少しはみ出します。このままFiberMeshを作成すると、頭皮ポリグープの境界線上に1列分余計なポリグループのFiberMeshが生成されます。なのでtool>>Masking>>grow mask および tool>>masking>>sharpen mask機能を使ってマスキング範囲を頭皮のポリグループより僅かに小さくします。
(oakメモ:マスクを使わず、頭皮部分だけ表示してFiberMeshを生成すれば、わざわざマスクをシュリンクする手間は必要ありません)

Tool>>FiberMesh>>PreviewでFiberMeshを生成します。なおFiberMeshのプロファイル(Tool>>FiberMesh>>Profile)の数値は1にセットする事を推奨します。プロファイルが1の場合、FiberMesh BPR設定の”Sides”と”Radius”が設定できるようになります。
これにより、FiberMeshを確定(Accept)した後にでもBPR時の厚さや半径が調整できます。

FiberMeshを確定(Accept)します。新しくSubToolにFiberMeshが追加されます。SubToolでFiberMeshを選択しポリグループ表示するとヘアーがポリグループに分かれているのが確認できると思います。
GroomHairTossブラシ等で大まかに毛をスタイリングします。

細かくスタイリングします。Ctrl+Shiftクリックでヘアグループ(ポリグループ)毎に表示してスタイリングすると良いでしょう。なおヘアースタイリング系(Groom~)のブラシを選択してポリグループへのオートマスキング(Brush>>Auto Masking>>Mask By Polygroups) のスライダーを100にセットすると、ブラッシングを開始(ドラッグを開始)した時点のポリグループにしか影響を与えなくなります。こちらを利用してヘアーグループ毎のスタイリングコントロールができます。

GroomLengthenブラシを使うと毛の長さを引き伸ばす事ができます。毛を引き伸ばした後ClipCurveブラシを使って毛をバッサリとカットする事ができます。なおClipCurveでカットした後、毛先が潰れたようになりますが Smoothブラシで毛先をなぞる事でこれを自然にする事ができます。

Tips:
GroomHairBallブラシを使えば毛の束をねじりながら引きずり出す事ができます。これを使って毛の束を先細くまとめる事ができます。

GroomTwistブラシのプラス回転(Brush >> Twistスライダーがプラス値)は、左サイドの巻き髪を作るのに最適です。逆にマイナス回転(Brush >> Twistスライダーがマイナス値)は右サイドの巻き髪を作るのに最適です。

ベースメッシュのサブディビジョンレベル1で、ポリゴン毎に異なるポリグループを割り当てる方法があります。
まず、AUVTiles で分離したUVを作成し、Tool>>Polygroups>>Auto Groups With UVボタンを押せば、UVアイランド毎にポリグループが割り当てられます。つまりポリゴン毎にポリグループが割り当てられます。毛のグループを作成に役立つかもしれません。

Joseph Drust氏のスタイリング例:

なお Joseph Drust氏は DigitalTutors (オンライン学習ビデオの販売サイト)で、さらに詳しいヘアースタイリングテクニックを動画チュートリアルとして販売しています。興味があればぜひご購入してみてください。
http://www.digitaltutors.com/11/training.php?pid=707

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