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RailClone 5 発売開始

RailCloneは、既に3ds Max用の最も強力なパラメトリックモデリングツールですが、この最新アップデートによりさらに機能が強化されました。 RailClone 5 は革新的な新機能を幅広く備えており、これまで以上に最適化され、用途が広く必要不可欠なものになっています。

パスに従ってジオメトリを変形、配置するRailCloneの高度な機能は、同様のツールとは一線を画す多くの機能の1つにすぎません。 RailClone 5では、スプラインの周りのジオメトリをねじったりコークスクリュー構造を作成できる新しいバンキングコントロールによりさらに強力になります。ねじり用のビジュアルギズモをスプラインの必要な場所に正確に追加および編集することで、これを制御できます。面倒なグラフ編集はありません – はるかに直感的です!

RailCloneはパラメトリックモデラーと言いましたか? RailCloneは、モデリングだけに限らずシーンレイアウトツールとして、多くのarchvizおよびVFXパイプラインの中心で使用する事もできます。バージョン5では、アセットアセンブリの可能性を大幅に向上させるいくつかの新機能が追加された事をお知らせします。例えば、これまでRailCloneはジオメトリの配置に制限されていましたが、現在はそうではありません。 RailCloneはライトやVDBなど、いくつかのタイプの非幾何学的オブジェクトを同様にインスタンス化してルールに従って配置できるようになりました。

それだけではありません。RailClone 5では3dsMaxの「グループ」の配置もサポートするようになったため、ジオメトリ、ライト、VDBなどの多数のオブジェクトを事前にグループ化しておき、そちらをRailClone対象に使用できます。グループをRailCloneに追加すると、通常のセグメントと同じように動作します。これほど簡単な事はありません。

このリリースでは、RailCloneオブジェクトをベイクできる新しいキャッシングシステムにより、シーンの最適化が大幅に強化されています。キャッシュされたオブジェクトは、通常のRailCloneオブジェクトのすべての機能と効率を保持しますが、計算時間が大幅に短縮され、読み込みと保存がはるかに高速になります。セカンダリモードでは、シーンのファイルサイズを小さく保つ為に外部ファイルにキャッシュを保存できます。また、別のシーンで保存されたキャッシュを別のRailCloneオブジェクトにロードして、事前に計算された大量のアセットを簡単かつ迅速に再利用できます。

これらの新機能に加えてRailClone 5には、マーカーの大幅な改善、奇数または偶数の値に均等に分割をロックする機能、ドロップダウンパラメータリスト、クリッピング・スプラインの改善、マテリアルIDによる制限のためのより柔軟なオプションなどが含まれています。

RailClone 5がこれまで以上に用途が広くなり、ほぼ全てのプロジェクトで活用できる事を知っていただけると幸いです。上記ビデオで新機能の概要を確認するか、次に紹介する RailClone 5の主な機能の詳細を参照ください。

RailClone 5の新機能
直感的なバンキングコントロールを使用して変形を制御

RailClone 5では、バンキングコントロールを追加することでスプライン変形をこれまで以上にコントロールできるようになりました。 RCスプラインモディファイヤを使用して、スプラインの途中に編集しやすいギズモを追加するだけで、スプラインに沿った任意のポイントでバンキング角度をコントロールできます。マーカーを回転させるだけでジオメトリがねじれ、回転し、スムーズに変形して連続性も一致します。
さらに優れたコントロールのために、バンキングの補間は一方の端で線形からもう一方の端でスムースになる単純な補完を使用して制御されます。

バンキングは、transformノードに追加された設定を使用してセグメントごとにオーバーライドする事や、上の画像に示すジェットコースターの例のようにバンキングと非バンキングのジオメトリを混在させたい場合に特定のジェネレーターに対して完全に無効にする事もできます。

より多くのコントロールが必要ですか? 複数のRCスプラインマーカーを追加し、各ジェネレーターに単一のスプライン上の個別のオブジェクトを制御する、完全に異なるバンク角度を組み合わせる為に使用するマーカーを選択するように指示できます。

ライトとグループの配置に対応

Forest Pack 7にライトスキャッタリングが導入されたことで、RailCloneでも同じ機能が必要になることは避けられませんでした。実際、以前のバージョンがリリースされて以来、これは最も要望の高いリクエストの1つでした。そのため、RailClone 5のリリースにより、ライトスキャッタリングやその他の非ジオメトリックオブジェクトが配置可能になった事をお知らせできることをうれしく思います。

CoronaとV-Rayでは、MultiTextureまたはRailClone Colorマップを使用して、ライトの色をランダム化する事もできます。シーンに数百または数千ものライトを配置するる必要がある場合、RailClone5はその作業に最適なツールです。

ライトがジオメトリ無しで存在することは滅多にありません。RailClone 5ではメッシュと非ジオメトリオブジェクトの混合を含むグループを配置する事もできます。たとえば、上のシーンでは、街灯柱とライトをグループ化しRailCloneを使用してそれらを歩道に沿って配置しました。車もまったく同じ方法で行われています。

グループはジオメトリと同じ方法でセグメントに追加されます。唯一の違いは、シーンからグループをクリックする代わりに、[名前で選択](キーボードのH)を使用してグループを選択する必要があることです。

RailCloneオブジェクトをキャッシュしてワークフローをスピードアップ

RailCloneオブジェクトの作業が終了したら、しばらくの間更新する必要はないかもしれませんが、複雑なグラフの場合は再構築によってファイル操作が遅くなる可能性があります。これを修正するためにRailClone 5では、編集可能オブジェクトに変換したり、レンダラーネイティブのProxyに変換したりした場合に発生するRailCloneの高度な編集機能を失うことなく、ジオメトリをベイク処理するいくつかのネイティブキャッシュオプションを導入しました。

RailCLoneキャッシュには2つのモードがあります。最初のモードはRailCloneキャッシュを maxファイルに直接内包して保存します。これにより、複雑なグラフを再構築する必要なしに高速にRaiCloneモデルを表示できますが maxファイルサイズが肥大する可能性があります。キャッシュファイルサイズはDisplayロールアウトで確認できます:

2番目のモードでは、RilCloneネイティブ・キャッシュを外部ファイルに保存できます。これにより計算時間が削除されるだけでなく、.maxファイルのサイズが増加する事を回避できます。さらに便利なことに、このモードではシーン内のオブジェクトを再利用する場合に、同じキャッシュを複数回ロードすることもできます。 RailCloneを単純なアセットローダーとして使用して、キャッシュを作成し、それを完全に異なるシーンにロードすることもできます。

新しい均等モード

RailCloneではスプラインに沿って一定の間隔でオブジェクトを配置できますが、偶数個のオブジェクトのみが必要な場合はどうでしょうか。奇数個の場合はどうですか? 新しいAdaptive Evenlyモードを、Odd、Even、Anyの3つのオプションのいずれかに変更することで可能になりました。

数値の代わりにドロップダウンリストを使う

RailCloneの長所の1つは、任意のパラメータを3dsMaxのモディファイヤパネルにカスタムパラメーター値としてエクスポートできる事です。これにより、ユーザーはグラフを開いてその構造を理解しなくても重要な変更を加えることができます。これまで、重要なUIコンポーネントの1つであるドロップダウンリストが欠落していました。

RailClone 5は、この非常に判りやすいパラメータータイプを追加して、ユーザーが限定された用語のセットからパラメーター値をセットできるようにします。各用語には、事前定義された値があります。ジオメトリの選択、マテリアルの変更、要素のオンとオフの切り替え等、実際には数値入力を受け取るグラフのほとんどすべての属性に使用できます。

ドロップダウンリストを作成するには、数値ノードを追加しセレクターモードを選択します。 “Edit”をクリックして、エントリのリストとそれに関連する数値を追加します。

この機能により、他の人がより簡単に使用できるRailCloneグラフを作成する事ができます。または、自分の個人的な使用のためにスタイルを簡単かつ迅速に変更したい人にとっても有用です。

マーカーとクリッピングの改良

新しいバンキングコントロールだけでなく、既存のマーカー機能にもいくつかの大きな改善が見られました。まずX/Yサイズをエリアモードに拡張する場合に、マーカーを使用して多くのジェネレーターパラメーターを制御できるようになりました。スプライン上に複数のマーカーが見つかった場合、値は最初に見つかったマーカーから取得されます。

Extend X/Y Size to Areaが有効になっている場合、マーカーを使用して次のパラメーターを制御できます。

Geometry

  • X Offset
  • Y Offset
  • Z Offset
  • X Rotation
  • Slope
  • Cap Holes

Clipping

  • For No Slice
  • Clipping Z Rotation
  • Expand
  • AutoAlign

Default Segment

  • Mode
  • Count

X Evenly

  • X Evenly Distance
  • X Evenly Count
  • X Evenly Adjust
  • X Evenly Justify
  • X Evenly Adaptive
  • X Evenly Adaptive Mode
  • X Evenly Extend
  • X Evenly Reverse
  • X Evenly Mode

Y Evenly

  • Y Evenly Distance
  • Y Evenly Count
  • Y Evenly Adjust
  • Y Evenly Justify
  • Y Evenly Adaptive
  • Y Evenly Adaptive Mode
  • Y Evenly Extend
  • Y Evenly Reverse
  • Y Evenly Mode

Limits

  • Padding Top
  • Padding Bottom

この機能のおかげで、上記の例では、各クリッピングスプラインに割り当てられたマーカーを使用して、ウィンドウの分割数、比率、およびサッシタイプを定義することができました。

クリッピング機能では、Bool値で使用する場合の合成セグメントとネストされたジェネレーターの処理方法を変更しました。RailClone 4では、個々のセグメントがクリッピングスプラインの外側にある場合それらは削除されます。つまり、クリッピングスプラインを使用してオブジェクトを生成し、パーツを削除せずにそのスプラインの外側でオブジェクトを移動または回転することはできませんでした。RailClone 5では、ネストされたオブジェクト全体を保持できるようになりました。

結果はご覧のとおり、これは引き戸、サッシ窓、シャッター等、他の多くのスタイルで非常に便利です。

Material IDリストによる制限

RailCloneは、スプラインに割り当てられたMaterial IDを使用して、ジオメトリを作成するタイミングと場所を決定できますが、これまでは単一のID値に制限されていました。 RailClone 5では、IDリストを入力可能となりIDのコンマ区切りリストを作成するか、範囲を定義するか、またはその両方を行うことができます。

他の多くの機能強化と使いやすさの改善

セグメントのリミットを削除する機能、最適化されたオブジェクトが必要な場合にセグメントのインスタンス化モードを強制する機能、カーブしたスプラインの接線の位置合わせを改善する機能、エクスプレッションで新しいセクションカウント変数を使用できる機能、その他多くの修正等ワクワクすることがたくさんあります。完全なリリースノートはこちらを参照してください。[英語]

どこからダウンロード?

RailCloneのメンテナンスサブスクリプション期間中のユーザー様は、RailClone 5をItoo社のユーザーパネルから今すぐ入手できます。

RailCloneメンテナンスの有効期限が切れている場合でも、失効したメンテナンスプランにペナルティを課すことなく、こちらからメンテナンスを更新できます。メンテナンスを更新すると RailClone 5をご利用いただけます。

RailClone 5 を新規に購入する

RailCloneのメリットをまだ確認していない場合は、これほど良い時期はありません。 Liteバージョンは、商用でも無料で試すことができます。こちらからLite版のインストーラーをダウンロードしてください。完全なエクスペリエンスのためにアップグレードする準備ができたら、オンラインストアからRailCloneProを購入できます。

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